STAAD.Pro Help

TR.32 荷重の設定

本節では、STAAD.Proで利用可能なさまざまな荷重オプションについて述べます。次のコマンドが新しい荷重ケースを開始する際に使用可能です。

一般的な書式

LOADING i1 ( LOADTYPE a1 ) ( REDUCIBLE ) ( TITLE any_load_title )

指定項目:

Parameter説明
LOADING i1 荷重ケースを特定する任意の唯一の整数(5桁まで)。この数は、1つ前の荷重と連続している必要はありません。
LOADTYPE a1 次のうちのいずれか。
死荷重 地盤
活荷重 雨水/氷 氷の上に風
屋根活荷重 ポンディング クレーンフック
ほこり 質量(注記1~3を参照
地震水平(注記4を参照 交通 重力
地震垂直(注記4を参照 温度 プッシュ
偶発 なし
液体 洪水  

"LOADTYPE a"という語は、グラフィックインターフェイスの自動荷重組み合わせ生成ツールを使用する場合にのみ必要になります。詳細については、「Auto Load Combination dialog」を参照してください。

キーワードREDUCIBLEは、荷重タイプがLIVEのときに限って使用されるべきです。UBC 1997、IBC 2000、またはIBC 2003コードの規定に従って、FLOOR LOADまたはONEWAY LOADコマンドを使用して指定する床の活荷重を低減するようにプログラムに指示することができます。詳細については、「TR.32.4 面荷重、1方向荷重、および床荷重の設定」を参照してください。

このヘッダーの下に、この荷重番号に関係するすべての異なる荷重を入力可能です。これらの異なる種類の荷重が以降の小節で述べられます。

注記

  1. 動的解析における質量モデル載荷に関しては、「G.17.3.2 Mass Modeling」および「TR.31.8.3 参照荷重を使用した質量モデル」を注意して読んでください。1番目の動的荷重ケースに対して質量分布入力が目的の場合は、次の節に従います。

    参照荷重を使用して、すべての動的解析の質量モデルを作成することができます。

    質量モデル化ステップの目的は、固有解が利用できるジョイントでの集中質量の生成にあります。メンバー/エレメント載荷は、ジョイント質量の生成において利便性を与えるにすぎません。解析的には、質量はエレメント内ではなくジョイントに集中します。

  2. メンバー/エレメント載荷からのジョイント荷重、または複数のジョイントに分布する荷重の絶対値は、重量として扱われます。メンバー/エレメントに作用するモーメント、またはメンバー/エレメント載荷の結果として計算されるジョイントにおけるモーメントは無視されます。モーメントのみ(実際は力-長さ2単位の重量慣性モーメント)がジョイントに作用します。
  3. ジョイントにおける重量慣性モーメントの定義においてLOADコマンドが使用されます。依存ジョイント方向に対しては、関連するジョイント重量、または重量慣性モーメントがコントロールに移動されます。さらに、依存ジョイント方向の移動重量にコントロールまでの距離の2乗が掛けられ、コントロールにおける追加の重量慣性モーメントが得られます。コントロールにおける重量慣性モーメントの外積は無視されます。
  4. Yが"垂直軸"として設定されている場合(既定)、水平地震荷重は全体座標系のX方向とY方向に作用します。垂直地震荷重は全体座標系のY方向に作用します。

    SET Z UPを使用している場合、水平地震荷重は全体座標系のX方向とZ方向に作用します。垂直地震荷重は全体座標系のZ方向に作用します。