STAAD.Pro Help

TR.32.2 メンバー荷重の設定

このコマンドのセットは、構造物のメンバー荷重を設定するために使用されます。

一般的な書式

MEMBER LOAD
member-list { { UNI | UMOM } dir-spec f1 f2 f3 f4| { CON | CMOM } dir-spec f5 f6 f4| LIN dir-spec f7 f8 f9 | TRAP dir-spec f10 f11 f12 f13 }

指定項目:

dir-spec = { X | Y | Z | GX | GY | GZ | PX | PY | PZ }
  • X、Y、およびZは、部材系(メンバー)のx、y、およびz軸における荷重の方向を指定します。
  • GX、GY、およびGZは、全体座標系X、Y、およびZ軸における荷重の方向を指定します。
  • PX、PY、およびPZは、対応する全体座標系の方向において、荷重がメンバーの投影長さに沿っている場合に使用されます。
注記: 荷重の開始、終了距離は、メンバー長さに沿って計測され、投影長さに沿ってではありません
Parameter説明
f1 等分布荷重(UNI)、または等分布モーメント(UMOM)の値
f2、f3 それぞれ、メンバーの始点から荷重の開始位置までの距離、荷重の終了位置までの距離。f2とf3が省略されると、荷重はメンバー長さ全体に渡っていると仮定されます。
注記: 等分布モーメントは、解析用にテーパー付きメンバーに割り当てることはできません。
f4 メンバーのせん断中心からローカル載荷面までの直角距離。平行(または平行に近い)部材系軸の一般的な方向では、この値は正です。全体座標系での荷重、または投影荷重が選択されると、荷重のローカルY成分は、距離f4だけオフセットされます。ローカルZ成分も、距離f4だけオフセットされます。ローカルX成分は、オフセットされません。
注記: 力の部材系x構成要素はオフセットされません(つまり、軸荷重によって二次モーメントは発生しません)。
f5 集中荷重(CON)、または集中モーメント(CMOM)の値
f6 メンバー始点から集中荷重またはモーメントまでの距離。f6は、省略される場合、メンバー長さの半分に設定されます。
f7、f8 LINは、線形に減少、または増加する三角形荷重を設定します。荷重が線形に増加、または減少する場合は、f7は、メンバーの始点における値で、f8は、終点における値です。
f9 荷重が三角形の場合は、f7とf8は0として入力され、f9は、メンバー途中の荷重の値です。
f10、f11 それぞれ、台形状に変化する荷重(TRAP)の開始荷重と終了荷重の値。TRAP荷重は、ローカル、全体、または投影方向において、メンバーの全体、または一部に作用します。
f12、f13 それぞれ、荷重開始点と荷重終了点。両方ともメンバーの開始点から計測されます。f12とf13が与えられない場合、荷重は、メンバー長さ全体に作用すると仮定されます。

注記

  1. STAADの初期のバージョンでは、メンバー荷重のLINearタイプは、メンバーのローカル座標に沿ってのみ適用可能でした。全体座標の方向、投影軸の方向にも許容されるように修正されました。
  2. 載荷されるメンバーがオフセット距離(MEMBER OFFSET設定を参照)を持つ場合、荷重の位置は、開始ノードの座標から計測されるのではなく、オフセット距離から計測されます。
  3. 台形荷重は、等分布荷重と8つ以上の集中荷重に変換されます。
  4. UNITコマンドを、メンバーリストの行間の行に書くことができます。
  5. 荷重位置が負の場合、0にリセットされます。
  6. 荷重位置が長さよりも大きい場合、長さにリセットされます。

MEMBER LOAD
619 CON GY -2.35 5.827
68 TO 72 UNI GX -0.088 3.17 10.0
186 TRAP GY -0.24 -0.35 0.0 7.96
3212 LIN X -5.431 -3.335
41016 UNI PZ -0.075
3724 LIN GY -6.2 -7.8