STAAD.Pro Help

「プレート仕様」ダイアログ

有限要素仕様の設定に使用します。

次のどちらかで開きます。
  • 「仕様 - 全体の構造」ダイアログで「プレート」をクリックします。
  • 「仕様」リボンタブの「仕様」グループの「プレート」ツールを選択します。

このダイアログには、異なるプレート仕様の追加に使用する複数のタブが含まれます。

「リリース」タブ

要素のコーナーノードにおける1つ以上の自由度のリリースに使用します。リリースが設定されない場合は、すべてのメンバーはノードに剛接合されます。つまり、片持ちはりの自由端や端部がサポートされている場合を除いて、すべての自由度は拘束されます。

注記: プレート要素のリリースの詳細については、「TR.22.2 要素リリースの設定」を参照してください。
設定説明
ノード

リリースされるノードを選択します。ノード番号は、その要素の要素生成に依存します。

リリース

FXFYFZMXMY、またはMZのチェックボックスにチェックを付けて要素のリリース条件を定義します。これらは、要素のローカル座標系に基づいています。

「オフセット」タブ

要素生成ジョイントから要素コーナーへの剛リンクオフセットの追加に使用します。

詳細については、「TR.25.2 要素オフセットの設定」を参照してください。
設定説明
方向 オフセットを割り当てるための次の方向オプションのいずれかを選択します。
  • 「部材系」- 指定したジョイントのノードオフセットは、要素のローカル座標軸に指定されます。
  • 「全体座標系」- 指定したジョイントのノードオフセットは、要素の全体座標軸に指定されます。
  • 「Zオフセット」- オフセットは、要素のローカル座標系のZ軸に沿って指定されます(つまり、要素の平面に対する平行オフセット)。
ローカルオフセットまたはグローバルオフセット 要素の生成ノード番号を選択し、指定の単位でオフセットを入力します。
Zオフセット 各ノードのオフセット距離を入力します。
注記: 既定では、「ノード1」に距離を入力すると、他のノードに同じ値が入力されて平行オフセットが指定されます。これらの値を異なるオフセットで上書きすることもできますが、オフセット要素は同一平面上に維持する必要があります。

「面内回転自由度を無視」タブ

プレート要素のローカル座標軸のMz自由度に対してSTAADが決定する剛性値を上書きするのに使用します。

詳細については、「TR.24 要素平面応力と面内回転無視の設定」を参照してください。

このプレート要素仕様には付加パラメータがありません。

「剛体面内回転」タブ

プログラムはコーナーMzの"面内回転"動作を、他のコーナーのMz回転剛性に結び付けます。

詳細については、「TR.24 要素平面応力と面内回転無視の設定」を参照してください。

このプレート要素仕様には付加パラメータがありません。

「平面応力」タブ

プレート要素を平面応力要素としてモデル化するのに使用します。

詳細については、「TR.24 要素平面応力と面内回転無視の設定」を参照してください。

このプレート要素仕様には付加パラメータがありません。

「剛性を無視」タブ

選択したプレートの剛性を剛性マトリックスの作成時に無視するのに使用します。このため、選択したプレートの剛性は考慮されません。これは、ビームメンバーの不活性コマンドと似ています。

プレート要素をモデル化するときに、プレートは荷重を伝達すると同時に解析ではプレートの剛性を考慮したくない状況にしばしば遭遇します。たとえば、ガラスパネルや波板屋根のような構造ユニットは、風圧や雪荷重といった荷重を受けます。これらの要素は、そのような荷重を支持し、構造物の残りの部分にその荷重を伝達するように設計されますが、構造物に付加的な剛性を与えるようには設計されません。

注記: 詳細については、「TR.22.3 エレメントの剛性無効化」を参照してください。

このプレート要素仕様には付加パラメータがありません。