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TR.22.3 エレメントの剛性無効化

ガラスパネルや波板屋根のような構造ユニットは、風圧や雪荷重といった荷重を受けます。これらのユニットは、そのような荷重を支持し、構造物の残りの部分にその荷重を伝達するように設計されますが、構造物に付加的な剛性を与えるようには設計されません。この状況を扱う1つの方法は、構造モデルの部分としてのユニットを入力せずに、AREA LOADFLOOR LOADのような荷重生成のテクニックを使用して荷重を作用させます。

STAADは、そのようなユニットを扱う別の方法を提供します。これは、ELEMENT IGNORE STIFFNESSコマンドの助けを借りて行われます。この機能を使用するため、ガラスパネル、または屋根のユニットは、プレート要素を使用して定義される必要があります。IGNORE STIFFNESSコマンドにより、ELEMENT LOADコマンドの作用の目的でのみユニットを考慮し、剛性マトリックスの作成中はその剛性を考慮しないようにすることが可能です。つまり、ELEMENT LOADコマンドの作用には有効で、剛性に対しては無効(INACTIVE)なINACTIVEメンバーのようなものです。INACTIVEコマンドと同様に、ここにリストされたプレートは、次のCHANGEコマンドで有効になります。これらのプレートを無効にしておくには、各CHANGEの後にこのデータを再入力します。

ここにリストされたプレートのSELFWEIGHTELEMENT WEIGHTTEMPERATURE、および質量は引き続き無視されます。

一般的な書式

IGNORE STIFFNESS {ELEMENT} element-list 

IGNORE STIFFNESS ELEMENT 78 TO 80