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TR.22.2 要素リリースの設定

このコマンドのセットは、プレート有限要素のコーナーにおいて設定された自由度をリリースするために使用可能です。

一般的な書式

ELEMENT RELEASE
element-list { J1J2 | J3 | J4 } *{ FXFY | FZ | MX | MY | MZ }

指定項目:

  • ここに、キーワードJ1、J2、J3、およびJ4は、エレメント作成時に設定された順序でのジョイントを意味します。たとえば、エレメントの作成が、35 42 76 63により定義されている場合、J1は35を、J2は42を、J3は76を、J4は63を表します。 
  • FXからMZ = ローカル座標系においてリリースされる力/モーメントを表しています。
注記: 複数ジョイントにおける要素リリースは1行で設定できません。次に示すように分けて設定される必要があります。

正しい使用例

ELEMENT RELEASE
10 TO 50 J1 MX MY
10 TO 50 J2 MX MY
10 TO 50 J3 MY
10 TO 50 J4 MY

誤った使用例

ELEMENT RELEASE
10 TO 50 J1 J2 MX MY
10 TO 50 J3 J4 MY

注記

  1. すべてのリリースは、ローカル座標系において行われます。さまざまな自由度については、図 1.13を参照してください。図1.13において、FxとFyはSxとSyと同じ方向を持ちます。Fzは、SQx、またはSQyと同じ方向を持ちます。一般的に、過度にリリースしないでください。エレメントは、リリース後もプレートとして機能する必要があります。

  2. 自重は、リリースされない場合と同様、各ノードに作用します。

  3. 温度応力は、リリースされない場合と同様、固定端の温度応力を含みます。

  4. 同じエレメント上で、Element Plane Stressコマンド、またはElement Ignore Inplane Rotationコマンドとともに使用できません。

  5. ローカルMxとMyの通常の定義がここでは逆になっていることに注意してください。MxとMyの定義については、図1.13を参照してください。Fz、Mx、Myをリリースすると曲げ能力のすべてが解放されます。Fx、Fy、Mzをリリースすると、すべての面内剛性が解放されます。