「メンバー仕様」ダイアログ
メンバー(ビーム)仕様の設定、修正に使用します。
「リリース」タブ
特定の自由度をリリースすることによってメンバーの端部条件を設定するのに使用します。リリースが設定されない場合は、すべてのメンバーはノードに剛接合されます。つまり、片持ちはりの自由端やサポートで支持されている端部を除いて、すべての自由度が拘束されます。
設定 | 説明 |
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位置 |
メンバーを生成するリリースされたジョイントとして「始点」または「終点」を指定します。 |
リリースタイプ |
「部分モーメントリリース」または「リリース」オプションを選択します。 |
部分モーメントリリース |
部分リリース条件を定義するリリース係数を定義します。MPオプションは、3つのモーメント自由度(MX、MY、およびMZ)すべてに対して同じ部分リリースを設定する1つの方法です。 または、MPX、MPY、MPZオプションを使用して、各方向に異なるリリース係数を適用します。 |
リリース |
「リリース」ラジオボタンをクリックして、メンバーのリリース条件を定義するFX、FY、FZ、MX、MY、または MZ方向のチェックボックスをチェックします。KFX、KFY、...KMZエディットボックスを使用して、6自由度方向のばね定数を設定することもできます。たとえば、部材座標系のX方向にばね定数を定義するには、KFXエディットボックスにばね定数を入力します。 |
「プロパティ減少係数」タブ
低減係数の組を設定して、面積、断面二次モーメント、ねじり定数などの計算された断面特性に適用するのに使用します。
「ケーブル」タブ
ケーブルメンバーを定義するのに使用します。初期張力、または無応力長オプションを選択してメンバー引張を設定します。引張のみのばねは、引張力のみを伝達可能です。そのため、引張のみのばねは圧縮を生じる荷重ケースに対しては自動的に無効化されます。圧縮のみのばねは、圧縮力のみを伝達可能です。そのため、圧縮のみのばねは引張を生じる荷重ケースに対しては自動的に無効化されます。
設定 | 説明 | ||||||||
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初期張力 |
このオプションを使用して、ケーブルの初期引張を力として設定します。
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無応力長 |
このオプションを使用して、ケーブルの初期引張を非線形ケーブル解析の長さとして設定します。 |
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全体系 X Fwx |
全体座標系のX方向で自重に乗じる係数 |
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全体系 Y Fwy |
全体座標系のY方向で自重に乗じる係数 |
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全体系 Z Fwz |
全体座標系のZ方向で自重に乗じる係数 |
「オフセット」タブ
フレームメンバー端部をジョイントから剛体的にオフセットし、フレームメンバー端部のオフセット条件をモデル化するのに使用します。
周知のとおり、実際の構造のはりと柱は、コンピュータモデルでは線で表現されます。実際の構造では、はりは柱の面間の内法スパン距離を結びます。しかし、コンピュータモデルでは、ビーム線は柱の中心線間を結びます。曲げの観点からは、柱せいの半分の部分は、はり自体よりも非常に剛性が大きくなります。この余分な剛性の利点を利用するために、はりの始端面と終端面はノードから柱のせいの半分に等しい距離だけオフセットしていると宣言することができます。
メンバーオフセットは、別の状況でも設定することができます。たとえば、以下について考えます。
距離を明確にしてメンバーの構造パラメータ設計をする場合、この機能は便利です。
メンバーオフセットの詳細については、「TR.25.1 メンバーオフセットの設定」を参照してください。
設定 | 説明 |
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位置 |
オフセットを指定するジョイントとして、「始点」または「終点」を設定します。 |
方向 |
オフセット距離の割り当て用に「部材系」または「全体座標系」を選択します。 |
オフセット |
ジョイントからのオフセット距離を3つの軸方向において入力します。 |
「不活性」タブ
特定の解析サイクルに対して一時的にメンバーを無効にするのに使用します。不活性メンバーは、後で、後続の処理に対して再び有効にすることができます。
この機能の使用方法については、「 EX. US-4 Inactive Members in a Braced Frame 」または「 EX. UK-4 Inactive Members in a Braced Frame 」を参照してください。また、このオプションについては、「TR.18 無効化/削除の設定」でも説明しています。
このメンバー仕様には付加パラメータがありません。
「不整」タブ
選択されたメンバーに対してキャンバーとドリフトを定義するのに使用します。
設定 | 説明 |
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不整タイプ |
不整として、「キャンバー」または 「ドリフト」のどちらかを選択します。ドリフトは、通常柱に対してであり、キャンバーははりに対してです。 |
部材方向 |
キャンバーまたはドリフトが、部材座標系のYまたはZ方向のどちらに作用するかを設定します。 |
値 |
メンバー長さ/オフセットの比で定義されるキャンバーまたはドリフトの値を設定します。デフォルト値は、300です。 |
点 |
(キャンバーオプションのみ)無次元定数であり、圧縮荷重が小さい、またはEIが大きい、または長さが短い場合にキャンバー不整計算を省略するために使用します。これらの項目の組み合わせが計算され、εと呼ばれます。εが所定のRespect値より小さい場合、その場所、方向、そのケース、そのメンバーに対する不整計算は省略されます。不整計算は、引張を受けるメンバーに対しても省略されます。 |