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TR.25.1 メンバーオフセットの設定

このコマンドは、フレーム部材端をジョイントから剛体的にオフセットし、フレーム部材端部のオフセット条件をモデル化する際に使用されます。

一般的な書式

MEMBER OFFSETS
member-list { START | END } ( LOCAL ) dx dy dz

指定項目:

Parameter説明
dxdydz (始点、または終点として設定される)ジョイントからリストのメンバー始点の図心、または終点の図心までの、ローカル座標系、または全体座標系での距離に相当します。
LOCAL オプションのパラメータであり、入力されない場合は、dxdydzは全体座標系にあると仮定されます。LOCALは、距離dxdydzが、メンバーのオフセットがなく、BETA = 0.0であるとして得られる部材座標系と同じ部材座標系にあることを意味しています。

説明

MEMBER OFFSETコマンドは、与えられる生成ジョイントと始点、または終点が共通でないメンバーに対して使用可能です。このコマンドによって、メンバーの偏心によって誘発される2次的な力を考慮することが可能になります。メンバーのオフセットは、メンバーのx軸に一致する方向も含めた任意の方向に設定可能です。

メンバー端部オフセットで表される作用点(WP)の例

上図のWPは、部材の始点、または終点の図心の位置を示しています。

MEMBER OFFSET
1 START 7
1 END -6
2 END -6 -9

注記

  1. MEMBER LOAD(「TR.32.2 メンバー荷重の設定」を参照)が、MEMBER OFFSETSの設定されているメンバーに作用する場合、荷重の位置は始点ジョイントの座標を基準としません。その代わりに、始点ジョイントのオフセット位置を基準にします。

  2. STARTENDは、ユーザーによる特定のメンバーに対するMEMBER INCIDENCEの設定に基づいています。

  3. 部材座標系オフセットは、BETA角を使用する場合、回転前の部材座標系軸で定義されます。