STAAD.Pro Help

TR.26.6 メンバー不整の設定

選択されたメンバーに対してキャンバーとドリフトを定義するのに使用されます。ドリフトは、通常柱に対してであり、キャンバーははりに対してです。 

一般的な書式

DEFINE IMPERFECTION
CAMBER { Y | Z } (f1) RESPECT (f2) *{ XR f4 f5YR f4 f5ZR f4 f5 | MEM memb-list | LIST memb-list | ALL }
DRIFT { Y | Z } (f3) *{ XR f4 f5YR f4 f5ZR f4 f5 | MEM memb-list | LIST memb-list | ALL }
Parameter説明
f1 キャンバーの値。デフォルト= 300。
f2 Respect値。デフォルト= 1.6。
f3 ドリフトの値。デフォルト= 200。
f4、f5 メンバー選択に対して、X、Y、またはZの範囲を設定する全体座標の値。

不整は、荷重によりシミュレートされます。これらの荷重は、特定のメンバーに対して生成されますが、不整解析が設定され、そのメンバーが圧縮において有効であり、またトラスではない、すなわち、引張/圧縮のみのメンバーではない場合に生成されます。 

注記

キャンバーは、定義された方向における中立軸のはり端部を通るベクトル(つまりローカルX軸)からの最大オフセットであり、メンバー長/オフセットの比として定義されます。

キャンバーの定義

ドリフトは、メンバー端部の特定位置からのオフセットであり、メンバー長/オフセットの比として定義されます。

ドリフトの定義

RESPECTは無次元定数であり、圧縮荷重が小さい、またはEIが大きい、または長さが短い場合にキャンバー不整計算を省略するために使用されます。これらの項目の組み合わせが計算され、EPSILONと呼ばれます。EPSILONRESPECTより小さい場合、その場所、方向、そのケース、そのメンバーに対する不整計算は省略されます。不整計算は、引張を受けるメンバーに対しても省略されます。 

EPSILONy = 長さ * SQRT[ (abs(軸荷重)) / EIz]

EPSILONz = 長さ * SQRT[ (abs(軸荷重)) / EIy]

SUPPORTS
1 FIXED
2 FIXED BUT FX
DEFINE IMPERFECTION
CAMBER Y 300 RESPECT 0.4 ALL
LOAD 1 GRAVITY + LATERAL
MEMBER LOAD
1 UNI GY -1
JOINT LOAD
2 FX -10
PERFORM IMPERFECTION ANALYSIS PRINT STATICS CHECK