STAAD.Pro Help

TR.26.4 モーダル減衰の情報

一意的なモーダル減衰比を全モードに対して定義します。STAAD.Proでは、モーダル減衰を直接的に、またはレイリー減衰(質量比例減衰と剛性比例減衰の代数和)を使用して設定することができます。これは、MDAMPが設定されている場合に動的解析で使用されます。

注記: すべてのモードが同じ減衰を持つ場合は、単純に時刻歴荷重の定義または動的載荷のコマンドで減衰を入力することができます。

減衰は次のように入力されます。

  • EVALUATEで各モードの減衰を評価することによって入力されます。各モードの減衰は、振動数とここで入力される最小、最大減衰に基づいています。減衰の評価に使用される式は「Evaluate Damping」で与えられます。

  • CALCULATEで各モードの減衰を計算することによって入力されます。各モードの減衰は、振動数、質量係数ALPHA、および剛性係数BETAに基づいています。減衰の計算に使用される式は「Calculate Damping」で与えられます。 

  • いくつかのモード、またはすべてのモードに対してEXPLICITを使用して明示的に入力されます。

入力された減衰は、時刻歴荷重のケースで使用されます。また、CQCASCE4法や減衰別スペクトル-周期曲線を使用する応答スペクトルの荷重ケースで使用されます。

一般的な書式

DEFINE DAMPING INFORMATION
{ EVALUATE dmin (dmax) | CALCULATE ALPHA c1 BETA c2 (MAX dmax MIN dmin) | EXPLICIT d1 (d2 d3 d4dn ) }
END 

指定項目:

Parameter説明
dmin 減衰を評価する式で使用する最小減衰比
dmax 減衰を評価する式で使用する最大減衰比(オプション)
ALPHA c1 減衰を計算する式で使用する質量比例の減衰係数α
BETA c2 減衰を計算する式で使用する剛性比例の減衰係数β
MAX dmax, MIN dmin 減衰を計算する式で使用される最小減衰比と最大減衰比(オプション)
d1 d2dn 明示的な方法で指定する各モードの減衰率
注記: 減衰比は、0.0~1.0の範囲にある必要があります。