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TR.37.7.5.1 ユーザー定義のヒンジ特性

複数のヒンジ特性を特定のタイプ識別子で指定することができます。後で特定のヒンジ特性をメンバーに割り当てるときに、このタイプ識別子を参照することができます("TR.37.7.9 入力パラメータ以外のコマンドの検証"を参照)。ヒンジ特性が指定されていない場合は、FEMA規定のヒンジ特性と仮定されます。

メンバーの分離したモーメントのヒンジ特性を指定するには、次の入力が必須になります。

一般的な書式

HINGE PROPERTY MOMENT 
TYPE n1 
A xa1 ya1 B xb1 yb1 C xc1 yc1 D xd1 yd1 E xe1 ye1 YM f11 YR f21 
IO f31 LS f41 CP f51 
TYPE ni 
A xai yai B xbi ybi C xci yci D xdi ydi E xei yei YM f1i YR f2i 
IO f3i LS f4i CP f5i 
Parameter説明
n1、…、ni タイプ識別名(ヒンジ特性番号)
A、B、C、D、E FEMAの規定に準拠した荷重変形カーブ点A、B、C、D、E
xa1 ya1 … xe1 ye1、…、 xai yai … xei yei A、B、C、D、Eのそれぞれの座標
xa1、…、xe1、…、xai、…、xei 変位比θ/θy
ya1 …、ye1、…, yai、…,yei モーメント比Q/Qy
f11、…、f1i 現在の力の単位での降伏モーメント
f21、…、f2i ラジアン単位での降伏回転角
f31、…、f3i 変位比での使用可能基準
f41、…、f4i 変位比での安全基準
f51、…、f5i 変位比での崩壊防止基準

点Aの座標は常に(0, 0)である必要があり、点Bの座標は(1.0, 1.0)です。点Cの座標はどちらも1.0より大きくなければなりません。点DのX座標は点Cと同じである必要があり、Y座標は1.0より小さくなければなりません。点EのX座標は点Dより大きくなければならず、Y座標は点Dと同じである必要があります。

注記: ヒンジ特性は、はりについては、ローカルz軸を中心とするモーメントによって形成されるヒンジに適用されます。柱については、どちらのモーメントが優勢であるかとプッシュ荷重の方向に対する柱の向きに応じて、ローカルy軸またはローカルz軸のいずれかを中心とするヒンジの形成が考慮されます。このモーメントによって形成されるヒンジにヒンジ特性が適用されます。

入力例については、"TR.37.7.5.2 メンバーへのヒンジ特性の割り当て"を参照してください。