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TR.37.7.5.2 メンバーへのヒンジ特性の割り当て

このコマンドは、プラスチックヒンジの形成方法を定義するために使用します。ヒンジ特性の割り当てが完了していない場合、メンバーには組み込みのFEMA 356ヒンジ特性が割り当てられます。

HINGE { TYPE n1FEMA | IGNORE } { MEMBER <リスト> | ALL }
Parameter説明
n1 ヒンジタイプ識別名
<リスト> 現在のヒンジコマンドに関連するメンバーのリスト

注記

  1. HINGE PROPERTIESの指定後に(「TR.37.7.5.1 ユーザー定義のヒンジ特性」を参照)、HINGE TYPEコマンドを使用して、指定した特性をメンバーに割り当てることができます。

    注記: ヒンジ特性は、入力ファイルのメンバーに割り当てる前に定義する必要があります。
  2. ユーザー定義のヒンジ特性(つまり、HINGE TYPEコマンド)が一部のメンバーに割り当てられている場合は、これらのメンバーでのみヒンジの形成が考慮されます。他のメンバーにはHINGE FEMAヒンジ特性を割り当てる必要があります。したがって、すべてのメンバーでヒンジの形成を考慮する場合は、すべてのメンバーにヒンジ特性を割り当てる必要があります。

    この場合は、入力においてHINGE FEMAコマンドをHINGE TYPEコマンドの後に指定する必要があります。

  3. HINGE IGNOREコマンドを使用すると、一部のメンバーでヒンジの形成を無視することができます。

    注記: ALLオプションをHINGE IGNOREと一緒に使用しないでください。一緒に使用するとプッシュオーバー解析が正常に行われません。

DEFINE PUSHOVER DATA
HINGE PROPERTY MOMENT
TYPE 1
A 0.0 0.0 B 1.0 1.0 C 10.0 1.2 D 10.0 0.6 E 12.0 0.6 YM 3325 YR 0.00899
IO 1.001 LS 6.0 CP 8.0
…
HINGE IGNORE MEMBER 16
HINGE TYPE 1 MEMBER 1 3 17
HINGE FEMA MEMBER 2 4 to 15 18 to 20
…
END PUSHOVER DATA