フィジカルメンバーについて

構造モデル内の2つのノードを結合するビームオブジェクトは、解析中にSTAADエンジンによって処理される基本的な1次元オブジェクトである解析ビームとして参照されます。解析ビームはこの目的で必要ですが、物理的な構造要素と同じ形状を持っていないので、設計で使用するには問題のある要素となることがよくあります。たとえば、ガーダーは1つのはりを構成していて物理的には分離していませんが、モデル内での結合を表現するためにノードを配置する必要があります。このガーダーの設計は、プログラムが補剛条件および他の設計要因を直接解釈できないため複雑です。

この場合、STAAD.Proは設計目的で1つ以上の解析ビームオブジェクトをフィジカルメンバーにグループ化する機能を持っています。この概念は、鉄鋼設計とコンクリート設計の両方のワークフローで使用されます。さらに、統合された鋼構造設計の目的で、モデリングモードでフィジカルメンバーを作成することができます。