このコマンドは、STAAD.Proに、パラメータ値の制限と特定のコードに基づいて特定のメンバーを選定するように指示します。この方法は解析結果を用いて重量が最小になるように反復計算を行い断面を選択します。詳細については、「 D. Steel Design」を参照してください。

選択される断面は、設計時に元々そのメンバー用に指定された断面と同じタイプの断面です。ワイドフランジと置き換えられるためにワイドフランジが選択される、などです。この選択を誘導する複数のパラメータを利用することができます。PROFILEパラメータが与えられると、最軽量断面の探索は、そのパラメータの特性に限定されます。3つまでの特性が、そのいずれかの特性から選定された断面を持つすべてのメンバーに対して付与されます。メンバーの選定については、メンバーの最大せいと最小せいを制限するパラメータDMAXとDMINによって制限を与えることも可能です。PROFILEパラメータが特定のメンバーに対して与えられるならば、DMAXまたはDMINパラメータは、これらのメンバーを選ぶ過程において無視されます。

メンバーの選定は、「 D1.A.4 Built-in Steel Section Library」に掲載されているすべての鋼断面タイプに対して実行可能です。カバープレート付きのはりに関しては、カバープレートのサイズが一定に保たれたまま、はり断面の選定が繰り返し行われることに注意してください。

メンバーの特性が元々ユーザーテーブルで与えられる場合は、そのメンバーの断面の選定は、そのテーブル内の断面に限定されます。

メンバー選定は、断面特性が角形として入力されたメンバーに関しては実行できません。

SELECT { MEMBER memb-list | ALL | member-group-name | deck-name | PMEMB pmember-list }

SELECT MEMB 22 TO 35
SELECT PMEMB 1 3
SELECT _COLUMNS
SELECT ALL
SELECT PMEMB ALL

注記

1. このコマンドの出力は、TRACKパラメータによりコントロール可能です。さまざまなコードが種々のレベルの詳細度をサポートしています。TRACKパラメータの詳細については、「TR.48.1 パラメータの設定」のテーブルに説明されるように、ドキュメントの適切な節を参照してください。
2. メンバーの選定は、解析実行後にのみ使用可能です。その結果、解析を実行するコマンドは、SELECT MEMBERコマンドが設定可能である前に設定される必要があります。 
3. このコマンドは、選択されたメンバーのサイズに基づいた結果に対して、プログラムに再解析を実行させません。しかし、解析結果と最終的なメンバーサイズの整合性を保つために、引き続いてPERFORM ANALYSISコマンドを入力すべきです。そうでない場合、ポスト処理機能は、直前の結果を変更されたメンバーサイズとともに表示します。  
4. メンバーグループ名とデッキ名は、「TR.16 単一オブジェクトとしてのエンティティ」と「TR.20.7 合成デッキ」にそれぞれ説明されています。
5. PMEMBのリストは、「TR.16.2 フィジカルメンバー」に説明されています。