STAAD.Pro Help

D1.B.1.4 メンバーの選定

STAAD.Proは、指定したメンバーに関して設計作業を行うことができます。一度解析が行われると、プログラムは最も経済的な断面(つまり最軽量の断面)を選択することが可能となり、指定されたメンバーに対してコードの要求を満足します。

選択される断面は、設計時に元々そのメンバー用に指定された断面と同じタイプの断面です。ワイドフランジと置き換えられるためにワイドフランジが選択される、などです。この選択を誘導する複数のパラメータを利用することができます。PROFILEパラメータが与えられると、最軽量断面の探索は、そのパラメータの特性に限定されます。3つまでの特性が、そのいずれかの特性から選定された断面を持つすべてのメンバーに対して付与されます。メンバーの選定については、メンバーの最大せいと最小せいを制限するパラメータDMAXDMINによって制限を与えることも可能です。PROFILEパラメータが特定のメンバーに対して与えられるならば、DMAXまたはDMINパラメータは、これらのメンバーを選ぶ過程において無視されます。

メンバーの選定は、「 D1.A.4 Built-in Steel Section Library」に掲載されているすべての鋼断面タイプに対して実行可能です。カバープレート付きのはりに関しては、カバープレートのサイズが一定に保たれたまま、はり断面の選定が繰り返し行われることに注意してください。

注記: SELECTおよびSELECT OPTIMIZEDコマンドはUPT Iセクションでは使用できません。

メンバーの特性が元々ユーザーテーブルで与えられる場合は、そのメンバーの断面の選定は、そのテーブル内の断面に限定されます。

メンバー選定は、断面特性が角形として入力されたメンバーに関しては実行できません

D1.B.1.4.1 最適化によるメンバーの選定

全構造の鋼材テーブルの特性は、STAAD.Proによって最適化可能です。この最適化に使用される方法は、次の手順を含みます。

  1. CHECK CODE ALL 
  2. RATIOを修正 
  3. SELECT ALL 
  4. PERFORM ANALYSIS 
  5. SELECT ALL 

FIXED GROUPGROUPコマンドが与えられると、グループ化の追加の手順が実行されます(「TR.50 グループの設定」を参照)。最終手順の後に、再解析は自動的に実行されないので、ユーザーは、SELECT OPTIMIZEコマンドに続いて解析コマンドを確実に指定する必要があります。

D1.B.1.4.2 鋼構造設計でのたわみチェック

この機能によって、ユーザーはたわみをCODE CHECKMEMBER SELECTION過程における規準として考慮することができます。たわみのチェックは、「 D1.B.1.2 Design Parameters」の3つのパラメータDJ1DJ2、およびDFFによって制御可能です。たわみは、他の強度や安定性に関する規準に加えて使用されます。局所たわみの計算は、最後に行った解析結果を基に計算されます。