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TR.27.2 傾斜サポートの設定

これらのコマンドは、全体座標軸に対して傾いているサポートの設定に使用されます。

一般的な書式

SUPPORT
joint-list INCLINED { f1 f2 f3 | REF f4 f5 f6 | REFJT f7 } { PINNED | FIXED ( BUT release-spec (spring-spec) ) | ENFORCED ( BUT release-spec) } 

指定項目:

Parameter説明
f1、f2、f3 ジョイントから参照点までの全体座標での相対距離x、y、z
f4、f5、f6 任意の参照点の全体座標x、y、z
f7 全体座標でのx、y、zが参照点であるジョイントの番号

ジョイント位置から参照点の位置までのベクトルは、ローカル座標系(BETA = 0のメンバーと同様)を定義する働きをします。傾いたサポートの方向は、このローカル"傾斜サポート軸系"の方向にあります(詳細については以下を参照)。

注記: release-specとspring-specは、グローバルサポート(「TR.27.1 グローバルサポートの設定」を参照)と同じです。しかし、FXからMZまでとKFXからKMZまでは、"傾斜サポート軸系"(以下を参照)における力/モーメントとばね定数を参照します。

傾斜サポート軸系

INCLINEDサポートの設定は、"傾斜サポート軸系"に基づいています。この系のローカルx-軸は、傾斜サポートジョイントを原点として仮定し、それを全体座標系における傾斜サポートジョイントより測ったf1、f2、およびf3座標(次の図を参照)による"参照点"と結合することにより定義されます。

傾斜サポートの角度を定義するための参照点

傾斜サポート軸系のY、Z軸は、BETA角がゼロで、生成時に傾斜サポートジョイントから参照点で定義される仮想メンバーのローカルY、Z軸と同じ方向を持ちます。この概念の詳細については、「G.4.3 Relationship Between Global and Local Coordinates 」を参照してください。

注記: 傾斜サポートの方向は、動的解析やUBCの中間結果(たとえば、全体関与因子)を計算する際は、全体座標系と同じと仮定します。傾斜サポートにおける自由方向の質量、力が全力と比較して小さい場合は、その影響は非常に小さくなります。

SUPPORT
4 INCLINED 1.0 -1.0 0.0 FIXED BUT FY MX MY MZ