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TR.44 メンバーに関する断面変位の出力

このコマンドは、フレームメンバーの断面(中間点)における変位を計算し、出力するために使用されます。これによりユーザーは、ジョイント間のたわみデータを得られます。

一般的な書式

PRINT SECTION (MAX) DISPLACEMENTS (NSECT i) (SAVE a) { NOPRINT | ALLLISmemb-list }

指定項目:

  • i = 考慮される断面の数。NSECTが使用されず、SAVEが使用される場合、デフォルトは12です(最大=24、最小=2)。
  • a = 変位値を保存可能でSTAADPLグラフィックプログラムによって使用されるファイルの名称。SAVEコマンドと一緒にNOPRINTコマンドが使用される場合、プログラムは、データをファイルにのみ書き、出力には表示しません。
  • このオプションは、STAAD.Proでは必要ありません。 

説明

このコマンドは、メンバーの2つのジョイント間の中間点における変位を出力するコマンドです。これらの変位は 全体座標方向におけるものです(図参照)。MAXコマンドが使用される場合は、プログラムは、すべての荷重ケースの中の最大変位のみを出力します。

全体座標方向における変位

PRINT SECTION DISPL SAVE
PRINT SECTION MAX DISP

SECTION DISPLACEMENTSは、全体座標系において計測されます。値は元の(たわんでいない)位置からたわみの位置までが計測されます。上記の図を参照してください。

最大局所変位も出力されます。初めに位置が決定され、この位置からたわんでいるメンバーの始点と終点を結ぶ線までの値が計測されます。

部材座標系のたわみ

注記

  1. 断面の変位の値は、全体座標系に関するものです。たわんでいない位置は、たわみを計算するためのデータとして使用されます。

  2. これは、2次的な解析コマンドです。解析は、このコマンドが使用される前に実行される必要があります。