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TR.39 荷重リストの設定

このコマンドは、活荷重ケースの組の設定を許容します。このコマンドにより活荷重に設定されるすべての荷重ケースは、新しい荷重リストが設定されるまで活荷重のままです。

このコマンドは、このコマンドのリストに挙げられる荷重ケースを有効化するために使用され、ある意味このコマンドのリストに挙げられない他のすべてのものを無効化します。言い換えると、リストに挙げられる荷重は、プリントアウトに使用され、設計においては特定の計算を実行するために使用されます。PERFORM ANALYSISコマンドが使用される場合、CHANGEコマンドの後以外では、LOAD LISTを考慮せずに、プログラムは内部的にすべての荷重ケースを使用します。これら2つのケースでは、LOAD LISTコマンドは、リストのこれらの荷重のみに関して解析を実行することをプログラムに許容します。LOAD LISTコマンドが使用されない場合、プログラムはすべての荷重が有効であると仮定します。

一般的な書式

LOAD LIST { load-list | ALL }

LOAD LIST ALL
PRINT MEMBER FORCES
LOAD LIST 1 3
PRINT SUPPORT REACTIONS
CHECK CODE ALL

この例において、メンバー力は、すべての荷重ケースに対して出力され、一方、荷重1と3は、サポート反力とすべてのメンバーのコードチェックの出力に使用されます。

注記

  1. LOAD LISTコマンドは、選択した荷重ケースのみの解析実行が必要なときに、複数解析の状況で使用可能です。すべての荷重ケースは、初めてCHANGEコマンドが使用される前に自動的に有効化されます。
  2. データのどこかでCHANGEコマンドが使用された後では、ANALYSISコマンドの後で、かつ次のコマンドの前においてLOAD LISTコマンドを設定するのは優れた使用方法です。そうでない場合、最後に解析されたケースのみが設計に使用されます。
  3. このコマンドを(ある解析セットの最初のLoadコマンドから関連するAnalysisコマンドまでの)荷重データの中で入力しないでください。
  4. また、荷重エンベロープを使用すると荷重ケースのリストを短くすることができます。これは、鋼構造設計などの操作で、サービス荷重の組み合わせと係数を掛けた荷重組み合わせケースを区別する必要がある場合に必要になることがあります。