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「IS-875 (Part 3): 風荷重」ダイアログ

「IS-875 (Part 3): 風荷重」コードに基づいて風強さの値を生成するためのコードパラメータを入力するために使用します。

「新規の追加: 風定義」ダイアログで「IS-875 (Part 3): 風荷重」タイプを選択した状態で「生成」をクリックすると、このダイアログが開きます。
注記: IS 875 (Part 3): 2015の風荷重の生成に関しては、次の制限事項があります。
  • 荷重の風プロファイルは、建築物の最も低い点ではなく、0に設定されたY座標に基づいて計算されます。したがって、地形の係数(k3)は関係ない場合があり、注意して適用する必要があります。
  • Yが垂直軸のモデルのみを使用できます(つまり、SET Z UPコマンドは使用できません)。
  • IS 875 (Part 3): 2015に対して生成された結果の風荷重の強さと高さの値は、現在の入力単位に関係なく、メートル単位になります。
  • 風荷重の動的効果は考慮されません。
  • 地形カテゴリの変更に関する条項6.3.2.4と付属書B(表3「Fetch and Developed Height Relationships」)は考慮されません。
  • 長方形の建築物の場合、条項7.4.1に基づく摩擦抵抗は考慮されません。
  • 独立壁および板囲いタイプの構造物の場合、条項7.4.2.3に基づく斜角風荷重のチェックは考慮されません。
  • 格子塔構造の場合、条項7.4.3.5(b)に基づく平面メンバーを備えた正方形の格子塔に対するコーナーの風の影響は考慮されません。

「共通」タブ

設定説明
発行年 ドロップダウンリストからIS-875コードのエディションを選択します。
  • 2015
構造タイプ ドロップダウンリストから構造物のタイプを選択します。
  • 長方形の被覆材ありの建物
  • 被覆材なしの建物
  • 独立壁と板囲い
  • 格子塔
最大高 既定では、この寸法は構造物のY座標の最大値として使用されます。高さの値を入力することもできます。
地表面の高さ (読み取り専用)常にゼロと見なされます。
強さに対する高さの間隔 風の強さを計算するための(全体座標系Y軸に沿った)縦間隔。
基本風速(Vb)
設定説明
都市 IS 875 (Part 3): 2015の付属書Aに基づくマップされた風速を使用する場合に、ドロップダウンリストから場所の名前を選択します。
カスタムを使用 このオプションをオンにすると、風速をm/s単位で直接入力できます。
風パラメータ 選択または入力された値に基づいて、IS 875 (Part 3): 2015の条項6.3に従い、指定された高さの間隔で式(Vb × k1 × k2 × k3 × k4)を使用して設計用風速が自動的に計算されます。高さと設計用風速(Vz)の値について、高さと速度のグラフが描画されます。
設定説明
構造クラス ドロップダウンオプションから構造物のクラスを選択します。対応するリスク係数因子(k1)値がIS 875 (Part 3): 2015の表1に従って自動的に選択されます。

または、ドロップダウンリストから「カスタム」を選択して、使用するk1値を直接入力します。

地形カテゴリ

ドロップダウンオプションから地形カテゴリを選択します。対応する高さ係数(k2)がIS 875 (Part 3): 2015の表2に従って自動的に計算され、対応する空力的な粗さの高さ(z0i)値がIS 875 (Part 3): 2015の条項6.3.2.1に従って自動的に選択されます。

空力的な粗さの高さは、時間平均風速係数(k2,i)を計算するために使用されます。IS 875 (Part 3): 2015の条項6.4に従い、異なる高さで時間平均風速が決定されます。

または、ドロップダウンリストから「カスタム」を選択して、使用するk2,i値とz0i値を直接入力します。

構造の重要度

ドロップダウンオプションから構造物の重要度カテゴリを選択します。対応する重要度係数(k4)値がIS 875 (Part 3): 2015の条項6.3.4に従って自動的に選択されます。

地形係数(k3)

使用する地形係数を入力します。この値は、IS 875 Part 3: 2015の条項6.3.3.1に従い1~1.36にする必要があります。

「<構造タイプ>」タブ

注記: このタブのタイトルとパラメータは、「共通」タブで選択した構造タイプによって異なります。

長方形の被覆材ありの建物

設定説明
風方向 風の全体座標での方向を選択します(+X、-X、+Z、または-Z)。
建物寸法 既定では、寸法は、X、Z、Yの各全体座標軸に沿った構造物の全体座標の最小値と最大値に基づいて計算されます。また、X方向長さ(Lx)Z方向長さ(Lz)、および高さ(H)の寸法値を入力することもできます。
係数因子を使用 係数因子を評価するためのオプションを選択します。
  • 「なし」- 係数因子は風強さ値と乗算されません。
  • 「圧力係数」- 条項7.3.2および7.3.3に従って建物面に対する圧力係数を計算するためのパラメータを指定する場合、このオプションを選択します。
  • 「力係数」- 条項7.4.2に従って建物に対する力係数(Cf)を直接指定する場合、このオプションを選択します。
面の圧力係数 「係数因子を使用」オプションで「圧力係数」が選択されている場合に、次のオプションを使用します。
設定説明
面の風 この風定義が適用される構造物の面(ダイアログ内の図でラベル付け)を選択します。
外部圧力係数(Cpe) Cpeの「計算されたコード」値または「カスタム」(手動入力)値を使用する場合に選択します。IS 875 Part 3: 2015の表5からのl/wの最大範囲を超えている場合は、3/2 < l/w < 4のCpeの上限値が使用されます。カスタムのCpe値を入力することもできます。
内部圧力係数(Cpi) 内部圧力係数(Cpi)を含める場合、このオプションをオンにします。
建物の透過性 ドロップダウンリストから、建物の外側全体に対する開口部の範囲を選択します。IS-875の条項7.3.2.1に従ってCpi値とCpnet値を選択するために使用します。

または、ドロップダウンリストから「カスタム」を選択して、Cpiに使用する値を入力します。

(-)Cpiを使用 正味圧力係数(Cpnet)を計算するために負の内部圧力係数(Cpi)値を使用する場合、このオプションをオンにします。
建物の力係数 「係数因子を使用」オプションで「力係数」が選択されている場合に、IS-875の条項7.4.2に従って力係数(Cf)値を入力します。

被覆材なしのフレームの建物

設定説明
フレームタイプ 構造物に風向きに沿った単一フレームが含まれるか、間隔が空けられた複数フレームが含まれるかを選択します。どちらのフレームタイプでも、フレーム情報表の構造物の各高さ間隔での剛性率Φ)を指定する必要があります。複数フレームの場合は、各高さ間隔での実効剛性率Φe)を指定する必要もあります。

所定の高さ間隔で単一フレームの剛性率Φ)を指定すると、補間により、IS 875 (Part 3): 2015の表31からのユーザー定義の剛性率値に従って力係数(Cf)が選択されます。所定の高さ間隔で複数フレームの実効剛性率Φe)を指定すると、補間により、IS 875 (Part 3): 2015の表32からのユーザー定義の実効剛性率値に従って遮蔽係数(H)が選択されます。

メンバープロファイルの断面 フレームの断面プロファイルが「フラットサイド」「丸み」かを選択します。円形(丸み)メンバーの場合は、フレーム情報表の各高さ間隔で使用されるメンバーの直径を指定する必要もあります。
フレーム間隔の比率 複数フレームについて、IS-875の表32(条項7.4.3.4)に示されているフレーム間隔の比率を入力します。
力係数 中間値と計算値が表に表示されます。

「カスタム」オプションが選択されている場合は、各高さ間隔での力係数(Cf)値を指定する必要があります。「カスタム」オプションの複数フレームの場合は、表の各高さ間隔での遮蔽係数を指定する必要もあります。

独立壁と板囲い

設定説明
壁または板囲いのパラメータ
設定説明
水平寸法(b) 壁または板囲い構成要素の水平寸法を入力します。
縦寸法(h) 壁または板囲い構成要素の垂直寸法を入力します。
設定説明
構造の高さ(H) これは、モデルにおけるY座標の最大値と最小値の差として計算されます。ここに値を入力することもできます。
地上高 「自動」(計算)オプションまたは「カスタム」オプションを選択します。自動オプションの場合、使用される地上高(h')の値は、構造の高さ(H)から垂直寸法(h)を差し引いた値として求められます。カスタムオプションを選択すると、別の値を入力できます。
力係数

力係数(Cf)は、IS 875 (Part 3): 2015の表26に示されているように、幅と高さの比率(水平寸法(b)を垂直寸法(h)で割った値)、および独立壁または板囲いが地面に接しているかどうかに基づいて、自動的に計算されます。表26の補間は想定されません。したがって、幅と高さの比率(b/h)が表に示されている値の間にある場合、Cfの次に大きい値が使用されます。

「カスタム」オプションが選択されている場合は、力係数(Cf)値を指定する必要があります。

格子塔

設定説明
タワー情報
設定説明
構造の横断面 塔構造物の断面が「正方形」「正三角形」かを選択します。
メンバープロファイルの断面 塔の断面プロファイルが「フラットサイド」「丸み」かを選択します。円形(丸み)メンバーの場合は、剛性率表の各高さ間隔で使用されるメンバーの直径を指定する必要もあります。
剛性率 どちらの塔タイプでも、剛性率表の構造物の各高さ間隔での前面の剛性率Φ)を指定する必要があります。
力係数

力係数(Cf)は、次の表に従い(表に示されている値の間の線形補間により)、剛性率と塔タイプに基づいて各高さ間隔で自動的に計算されます。力係数表には、中間計算値も表示されます。

塔タイプ メンバーの断面 コード参照
正方形 フラットサイド 表33/条項7.4.3.5(a)
丸み 表34/条項7.4.3.5(d)
正三角形 フラットサイド 表33/条項7.4.3.5(a)
丸み 表35/条項7.4.3.5(e)

「カスタム」オプションが選択されている場合は、力係数(Cf)値を指定する必要があります。

「設計風圧」タブ

このタブには、IS 875 (Part 3)の条項7.2に従い、結果として得られる高さと設計風圧(pd)のチャートとグラフが表示されます。プログラムには、0.7×pzの最小設計風圧のチェックが含まれています。生成される強さ値は、正味圧力係数または力係数を設計風圧(pd)に掛け合わせた値です。

設定説明
風向き係数(Kd) 既定で1.0に設定されます。
面積平均係数(Ka) 既定で1.0に設定されます。
組み合わせ係数(Kc) 既定で1.0に設定されます。