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TR.32.3.1 要素荷重の設定 - プレート

このコマンドは、プレートに対してさまざまなELEMENT LOADSのタイプを設定するために使用されます。

プレート要素荷重は、次の表現に従って適用される必要があります。

ELEMENT LOAD (PLATE)

次のオプション下で説明される書式を使用します。

オプション1 - 全体座標系の方向に作用する荷重

element-list PRESSURE {GX | GY | GZ} p1 (x1 y1) (x2 y2) 

これによって、エレメント全体、またはエレメント一部の小さな矩形部分上で1つの全体座標軸方向に、大きさp1の圧力が設定されます。

  • 部分圧力 - 小さな領域に作用する場合は、(x1、y1、x2、y2)は荷重の作用する矩形領域のコーナーを定義します。
  • 集中荷重 - x1、y1のみが与えられる場合、荷重は、(x1、y1)で定義される特定の場所に作用する集中荷重であると仮定されます。
  • 面圧 -(x1、y1、x2、y2)が与えられない場合、圧力はエレメント全体に作用します。
(x1、y1、x2、y2)は、ローカル座標系においてエレメントの中心から測られます(本節の下記の図参照)。荷重を投影面積に作用させるオプションはありません。

p1は、圧力に対しては力/長さの2乗の単位を持ち、集中荷重に対しては力の単位を持ちます。

GX、GY、およびGZは全体座標軸の方向を表します。

オプション2 - プレートに垂直に作用する荷重(部材系z)

element-list PRESSURE p1 (x1 y1) (x2 y2)
これによって、エレメント全体、またはエレメント一部の小さな矩形部分上でエレメント平面に垂直に作用する大きさp1の一定圧力が設定されます。これは要素の部材系Z軸に一致します。
  • 部分圧力 - 小さな領域に作用する場合は、x1、y1、x2、y2は荷重の作用する矩形領域のコーナーを定義します。
  • 集中荷重 - x1、y1のみが与えられる場合、荷重は、(x1、y1)で定義される特定の場所に作用する集中荷重であると仮定されます。
  • 面圧 - x1、y1、x2、y2が与えられない場合、圧力はエレメント全体に作用します。
(x1、y1、x2、y2)は、ローカル座標系においてエレメントの中心から測られます(本節の下記の図参照)。荷重を投影面積に作用させるオプションはありません。

p1は、圧力に対しては力/長さの2乗の単位を持ち、集中荷重に対しては力の単位を持ちます。

オプション1と2で使用されるローカル座標系における座標値x1、y1およびx2、y2

オプション3 - 部材系X方向、部材系Y方向、または投影方向の面圧

element-list PRESSURE {LX | LY | PX | PY | PZ} p2

これによって、エレメントの部材系X(LX)軸またはY(LY)軸方向(エレメント平面に平行)に、またはプレートの投影面積上で全体座標軸方向に、大きさp2の一定圧力を設定します。たとえば、摩擦荷重の場合は、LXまたはLYオプションを使用することができます。

投影される圧力は、要素の面積に対する荷重方向に垂直な全体平面上の投影される面積の比率で縮小されます。これは常に全体方向の圧力以下になります。

投影される圧力p、PY方向

得られる圧力は p ' = p A xz A xyz
注記: このオプションによって、エレメント全領域のみに荷重を作用させることができます。

p2は、力/長さの2乗の単位を持ちます。

オプション4 - 台形プレート荷重

element-list TRAP {GX | GYGZ} {X | Y} f1 f2

これによって、次の特性で台形的に変化する荷重を作用します。

  1. 荷重の作用方向は、全体方向(GX、GY、またはGZ)であり、サーフェスに平行(摩擦タイプ荷重などのLXまたはLY)、またはエレメントサーフェスに垂直(部材系Z)です。全体方向、または接線方向が設定されない場合、後者は動作の自動方向になります。

  2. 荷重は、部材系XまたはY方向に沿って変動します(低い位置にあるノードの圧力が高い位置にあるノードの圧力よりも大きいため、荷重がエレメントの底辺から上辺まで変化する静水圧を受けるタンクの壁を想像してください)。

    このタイプの荷重は、エレメントの全領域にわたって適用される必要があります。荷重が"X"または"Y"方向のいずれであるかに依存して、f1はI-J(またはJ-K)辺における荷重強さであり、f2はK-L(またはL-I)辺における強さです。

エレメントの中心は、オプション4で圧力の作用する矩形領域を定義する原点

TRAPオプションは、線形に変化する圧力を設定する必要がある場合に使用されます。その変化は、エレメント全体にわたって与えられる必要があります。

XまたはY - エレメント圧力の変化する方向。TRAP X/Yオプションは、台形の変化が部材系X、または部材系Y方向であることを示しています。荷重は、選択される場合は全体方向、または部材系方向に作用し、そうでない場合は部材系Z軸の方向に作用します。    

  • f1 - 始点における圧力強さ           
  • f2 - 終点における圧力強さ   

オプション5 - ノードを使用した台形荷重

element-list TRAP {GX | GYGZ | LX | LY} JT f3 f4 f5 f6

これによって、エレメントのジョイントにおいて荷重強さのわかっているエレメントの全領域にわたって、台形的に変化する荷重が設定されます。荷重は、4ノードエレメントの4つのコーナーにおいて、強さf3f4f5f6によって定義されます。三角形要素に対しては、f6は適用されません。荷重は、全体方向(GX、GY、GZ)、または部材系XおよびY方向(摩擦荷重のようにLXおよびLY)に作用することができます。

注記

  1. 上記で定義された"Start""end"は、部材系X軸、またはY軸の正の方向に基づいています。

  2. ジョイントにおける圧力強さは、部材系X、Y方向に同時の圧力の線形変化が許容されます。

  3. 全体方向のTRAP荷重は、体積タイプの圧力を作用させるために使用されます。たとえば、傾いた壁の付いた穀物貯蔵用サイロを考えてください。異なる高さにおいて3、または4ノードの一様でないエレメントを使用してこれをモデル化する場合、各ノードの穀物の高さは、ノードの高さに依存します。各エレメントの各ノードにおける強さを設定することにより、圧力を作用させることができます。

LOAD 4
ELEMENT LOAD
1 7 TO 10 PR 2.5     
11 12 PR 2.5 1.5 2.5 5.5 4.5       
15 TO 25 TRAP X 1.5 4.5      
15 TO 20 TRAP GY JT 1.5 4.5 2.5 5.5         
34 PR 5.0 2.5 2.5    
35 TO 45 PR -2.5    
15 25 TRAP GX Y 1.5 4.5      
29 95 TRAP LX Y 3.7 8.7