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A. Direct解析を指定するには

AISC 360に準拠してDirect解析を実行するようにプログラムに指示するには、次の手順に従います。

注記: Direct解析を使用するには、Direct解析パラメータが定義された1つ以上のメンバーが必要です。
これは、メンバーの剛性が荷重によって生じる力に依存する非線形反復解析です。解析は、任意のτb の最大変化がTau許容差(τtol )より小さくなるまで、各手順でメンバー特性を更新して繰り返されます。任意のτb の最大変化が100×τtol より小さく、かつ任意の変位自由度が変位許容差より小さいならば(δtol )、このケースに対して解は収束したことになります。
  1. 次のどちらかを行います。

    「解析」ページを選択する

    または

    「解析と設計」リボンタブで、「解析データ」グループの「解析コマンド」ツールを選択する

    「解析/印刷コマンド」ダイアログが開きます。
  2. 「Direct解析を実行」タブを選択します。
  3. LRFDまたはASDのどちらかの設計方法を使用する場合に選択します。
  4. Tau許容差と変位許容の両方の値を入力します。
    注記: どちらかのフィールドを空のままにすると、Tau許容差には0.01、許容変位には0.01インチと0.01ラジアンというデフォルト値が使用されます。
  5. 使用する繰り返し回数を入力します。 このフィールドを空(ゼロ)のままにすると、デフォルトである繰り返し1回が使用されます。
  6. Direct解析でのスモールデルタ解析法による反復P-デルタ解析で実行するP-デルタ繰り返しの回数を選択します。 推奨はデフォルト値の15です。
  7. (オプション) 「弱化曲げ剛性」オプションをオフにして、メンバー断面モーメントと断面変位の計算に完全なEIを使用します。
  8. (オプション) 「Tau-b繰り返しを実行」オプションをオフにすると、τbが繰り返されなくなります。
  9. 使用する印刷オプションを選択します。
  10. 「追加」をクリックします。 Direct解析の実行コマンドが入力ファイルに追加されます。