STAAD.Pro Help

TR.19 ユーザー鋼材テーブルの設定

STAAD.Proでは、特性の設定、コードチェック、およびメンバーの選定用に、カスタマイズされた鋼材断面テーブルを作成し、使用できるようになっています。このコマンドのセットは、テーブルを作成し、必要なデータを提供するために使用されます。

一般的な書式

START  USETABLE 
TABLE i1 (fn )
section-type 

ユーザーテーブル内のそれぞれの断面について、次のコマンドを繰り返します。

section-name 
property-spec 

一般断面については、それぞれ次の設定を含めることができます。

(PROFILE_POINTS 
zp1 yp1 zp2 yp2zpn ypn )
(STRESS_LOCATIONS 
zs1 ys1 zs2 ys2 zs3 ys3 zs4 ys4 )

すべてのテーブルは、次のコマンドで終了します。

END 

指定項目:

Parameter説明
i1 テーブル番号(1~99)。解析過程において、各ユーザー提供テーブルのデータは、拡張子.U0n 付きの該当ファイルに保存されます。たとえば、5番目のテーブルのデータは、.U05に保存されます。入力ファイル名の第1の部分は、STAAD入力ファイルと同じです。これらのファイルは、入力ファイルと同じ作業ディレクトリに置かれます。そのため、それらは、他の入力ファイル用に外部ユーザー提供テーブルとして使用可能です。
fn 断面名と対応特性を含む外部ファイルのパスとファイル名(72文字まで)。外部ファイルを使用する場合、このテーブルに対して他のデータは入力しないでください。
注記: 外部ファイルのパスと名前については、ハイフン(ダッシュ)を使用して途中で行を区切ることはできません。この行の長さは250文字までです。
section-type 鋼断面の名前。WIDE FLANGECHANNELANGLEDOUBLE ANGLETEEPIPETUBEGENERALISECTIONPRISMATICがあります。
section-name ユーザー指定の断面名。次のルールに従って、1~36文字の任意の名前を指定することができます。
  • 断面名の定義に使用できるのは英数字のみです(スペース、アスタリスク、疑問符、コロン、下線文字、セミコロンなどは使用できません)。
  • パイプとチューブのテーブルでは、断面名の初めの3文字がそれぞれPIPTUBである必要があります。
  • それ以外のテーブルでは、断面名の初めの文字をPIPまたはTUBにすることはできません。
  • 名前は別のテーブルに複製することができますが、個々のテーブル内で一意である必要があります。
property-spec 断面の特性。各断面に対する要求は、下記のように異なります。せん断断面積AYとAZは、設計において適切なせん断応力、せん断強度の計算を保証するために与えられます。

特性用のデフォルトの長さの単位は現単位です。UNITコマンドが入力ファイルのユーザーテーブルにおいて入力されている場合、それらの単位が現単位となります。しかし、外部ファイルのUNITコマンドは、そのファイルのみに影響し、その後の入力ファイルのコマンドには影響しません。テーブル内の最初のコマンドとしてUNITコマンドを使用して、要求する長さの単位を設定可能です(この記述の後の例を参照)。

データが入力ファイルからの場合、特性の設定につき3行までの入力行を使用してください(最後の行以外はハイフン-付きで終わる)。

一般断面の定義

PROFILE_POINTSコマンドとSTRESS_LOCATIONSコマンドは、ユーザーテーブルの一般的な形状でのみ使用することができます。これらは、閉じた多角形の頂点と応力を計算する4つの位置をそれぞれ定義します。

  • zp1 yp1 zp2 yp2zpn ypnは、断面の点を示すローカル座標のXとYのペアです。時計回りまたは反時計回りのいずれかで点を指定する必要があります。
  • zs1 ys1 zs2 ys2 zs3 ys3 zs4 ys4は、応力を計算する位置を示すローカル座標のXとYのペアです。これらについては、一番上の左端の点から設定することをお勧めします。その後、断面の端点を時計回りの順に設定していきます。任意の座標を入力することができますが、真の応力値を表すために定義された断面上の点を設定する必要があります。
注記: PROFILE_POINTSSTRESS_LOCATIONSのデータについては、ハイフン(ダッシュ)を使用して途中で行を区切ることはできません。
注意: PROFILE_POINTSSTRESS_LOCATIONSの定義では、コメント(アスタリスクで始まる行)は使用しないでください。これらの行はSTAADエンジンで無視されません。これにより、予期しない断面やエラーになることがあります。
ヒント: これらの点の入力には、グラフィカルインターフェイスを使用することをお勧めします。グラフィカルインターフェイスの場合、任意のローカル座標系で点を入力すれば、それらの点が断面の重心に変換されて断面のproperty-specの値が自動的に計算されます。詳細については、「 M. To create a general section」を参照してください。

START USER TABLE
TABLE 1
UNIT INCHES KIP
WIDE FLANGE
P24X55-abcdefghijklmnopqrstuvwxyz111
16.2 23.57 0.375 7.005 0.505 1350 29.1 1.00688 8.83875 7.07505
P24X56
18.3 20.99 .4 8.24 .615 1330 57.5 1.83 0.84 7.0
END
START USER TABLE
TABLE 2
GENERAL
L6x6x1
11 6 0 6 0 35.4621 35.4621 3.40525 8.57326 8.57326 5.09239 -
5.01615 21.4489 10.9903 8.98521 6
PROFILE_POINTS
 -1.86364 4.13636 -0.863636 4.13636 -0.863636 -0.863636 4.13636 -0.863636 4.13636 -1.86364 -1.86364 -1.86364
STRESS_LOCATIONS
 -1.8636 4.13636 -0.8638 -0.8636 4.13636 -1.8636 -1.8636 -1.8636
END
…
MEMBER PROPERTY
27 UPTABLE 1 P24X55-abcdefghijklmnopqrstuvwxyz111
39 UPTABLE 1 P24X56

次の例では、一般断面のデータソースとして、外部ファイルC:\Structural Models\My_Profile.upt(断面ウィザードからエクスポート)を使用しています。

START USER TABLE
TABLE 1 C:\STRUCTURAL MODELS\MY_PROFILE.UPT