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TR.41 断面の設定

このコマンドは、力とモーメントが要求されるフレームメンバーの長さ方向に断面を設定するために使用されます。

このコマンドは、メンバー長さに対する比で、さらなる過程で考慮される力とモーメントの断面を設定します。

一般的な書式

SECTION f1( f2) ( f3) { MEMBER memb-list | (ALL) }

指定項目:

Parameter説明
f1f2f3 メンバーに対して与えられる断面(メンバー長さに対する比で)。断面の最大数は3であり、0.0と1.0の間の値が考慮されます。つまり、3つより多い中間断面はSECTIONコマンドでは許容されていません。

SECTION 0.17 0.48 0.72 MEMB 1 2
SECTION 0.25 0.75 MEMB 3 TO 7
SECTION 0.6 MEMB 8

上記の例では、第1に、0.17、0.48、および0.72の断面の位置は、メンバー1と2に対して設定されます。次のSECTIONコマンドでは、0.25と0.75は、メンバー3~7に対して設定されます。第3のSECTIONコマンドでは、メンバー8は、0.6に設定される断面を持ちます。残りのメンバーは、断面が設定されません。先に述べたように、3つより多い中間断面は、SECTIONコマンドでは許されていません。しかし、3つより多い中間断面を望む場合、必要な計算の後にSECTIONコマンドを繰り返すことで、それらの断面は評価されます。次の例で明確に示されます。

SECTION  0.2  0.4  0.5  ALL
PRINT  SECTION  FORCES
SECTION  0.6  0.75  0.9  ALL
PRINT  SECTION  FORCES

この例では、3つの中間断面(0.2、0.4、0.5)における力が表示されます。その次に、追加の3断面(0.6、0.75、0.9)における力が出力されます。これにより、ユーザーは、3つより多い中間断面を得ることができます。

注記

  1. SECTIONコマンドは、単に断面を設定します。特定の断面における力とモーメントをプリントアウトするために、このコマンドの後にPRINT SECTION FORCESコマンドを使用してください。

  2. これは、2次的な解析コマンドです。解析は、このコマンドが使用される前に実行される必要があります。

  3. メンバー材端部(STARTEND)における値を得るために、PRINT MEMBER FORCESコマンドを使用してください。

  4. このコマンドが鋼構造設計作業の前に設定され、BEAMパラメータがゼロにセットされる場合、このコマンドで規定される断面の位置は、はり端に加えて設計されます。これを使用して、既定の断面では不十分な場合に、設計用にはりに沿った3つの位置を指定することができます。AISC 360の設計パラメータの注記9を参照してください。