TR.50 グループの設定
このコマンドは、解析と鋼設計用にメンバーをグループ化するために使用されます。
一般的な書式
(FIXED GROUP)
GROUP (prop-spec) MEMBER memb-list (SAME AS i1)
prop-spec = { AX | SY | SZ }
指定項目:
Parameter | 説明 |
---|---|
SAME AS i1 | SAME ASコマンドで使用されるメンバー番号。与えられる場合は、プログラムはi1の特性に基づいてメンバーをグループ化します。 |
説明
このコマンドにより、プログラムは特定のメンバーをグループ化して、それらの特性の最大のものに基づいた解析が可能になります。
FIXED GROUPが省略される場合、通常、GROUPコマンドはメンバー選択コマンドの後に入力され、選択されたメンバーは直ちにグループ化され、新しいメンバー特性がその後の操作において使用されます。グループ化が完了した後には、GROUPコマンドは破棄され、再度使われることはありません。さらなるグループ化は、その後新しいGROUPコマンドが使用される場合のみ実行されます。
FIXED GROUPオプションがグループデータの前にある場合、プログラムにより特定のグループ化がメモリ内に維持され、その後のSELECTコマンドにおいて使用されます。SELECT(MEMBER、またはALL、またはOPTIMIZED)コマンドが実行されない場合、グループ化は行われません。しかし、グループ化は、その後のすべてのSELECTコマンドにより実行されます。
例1
SELECT ALL GROUP SZ MEMB 1 3 7 TO 12 15 GROUP MEMB 17 TO 23 27 SAME AS 30
この例では、メンバー1、3、7~12、および15には、この中の最大の断面係数を持つメンバーを基にして同じ特性が割り当てられます。メンバー17~23、および27には、メンバー30との断面積の大小関係にかかわらず、メンバー30と同じ特性が割り当てられます。AXは、グループ化の際に基になる特性のデフォルト特性です。
例2
FIXED GROUP GROUP MEMB 1 TO 5 SELECT OPTIMIZED
上記の例では、FIXED GROUPコマンドの使用方法が示されています。この例では、SELECT OPTIMIZEDコマンドは次の6ステップの過程を含みます。
-
CHECK CODE ALLとその後のRATIOの修正
-
SELECT ALL
-
GROUPING MEMBERS 1 TO 5
-
PERFORM ANALYSIS
-
SELECT ALL
-
GROUPING MEMBERS 1 TO 5
FIXED GROUPコマンド(およびそれに続くGROUPコマンド)は、上記サイクル内のステップ3と6において必要です。さらに最適化するためには、このデータを繰り返してください。
注記
さらに解析と設計を行う場合、FIXED GROUP + GROUPコマンドは、通常、メンバー選択の前に入力されます。いくつかのメンバーが同じサイズを持つ必要がある実用的な設計を行う際に、この機能を使用すると効果的です。
ある特定のGROUPコマンドのリスト中のすべてのメンバーは、同じ断面タイプを持つ必要があります。そのため、コマンドが
GROUP MEMB 1 TO 10
を読み、メンバー3がW形で、メンバー7がチャンネルの場合、グループ化は実行されません。10のメンバーがすべてW形か、あるいはすべてチャンネルである必要があります。
「TR.49.1 メンバー選定の設定」の注記「C」も参照してください。