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TR.24 要素平面応力と面内回転無視の設定

これらのコマンドにより、ユーザーは、プレート要素に関して次の条件をモデル化することができます。

  1. 平面応力条件

  2. 剛性あり、または剛性ゼロに再定式化された面内回転剛性

一般的な書式

ELEMENT { PLANE STRESS | RIG ID ( INPLANE ROTATION ) | IGNORE ( INPLANE ROTATION) }
element-list 

PLANE STRESSの設定により、ユーザーは選択されたエレメントを平面応力挙動(曲げ、横方向せん断剛性なし)のみに対してモデル化することができます。

RIGID INPLANE ROTATIONコマンドにより、プログラムはコーナーMzの"面内回転"動作を、他のコーナーのMz回転剛性に結び付けます。STAADのプレート要素の定式化は、通常、面内せん断変形を改善する、非常に柔らかいMz剛性を生成します。しかし、プレートのMzがはりの曲げモーメントに対して唯一の荷重経路として結合している場合、そのエレメントがMzモーメントを他のジョイントの剛性に伝え、はり端における不釣り合いを避けるために、RIGID INPLANE選択を使用可能です。通常、このような方法ではりに繋がっているエレメントのみがこの設定方法を使用できます。  

IGNORE INPLANE ROTATIONコマンドによって、プログラムに"面内回転"挙動を無視させることができます。STAADのプレート要素の定式化は、通常この重要な挙動を自動的に含んでいます。しかし、要素の定式化によっては、この動作をデフォルトで無視するようになっていることが見て取れます。ユーザーは、このオプションをSTAADの結果とこれらのプログラムによる結果とを比較するために使用可能です。

これらのオプションは、互いに排他的であり、またエレメントのリリースとも排他的です。1つのエレメントでこれらオプションの2つ以上を所有できません。

ELEMENT PLANE STRESS
1 TO 10 15  20 25 35
ELEMENT IGNORE
30 50 TO 55