MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

線種

MicroStation PowerDraft線種は、AutoCADの線種に似ています。MicroStation PowerDraftの線種定義は、線種ライブラリに保存されます。線種ライブラリは、必要に応じてアクティブなモデルにアタッチされます。線種は、「線種エディタ」を使用してカスタマイズすることができます。新しい定義は線種ライブラリに保存することができます。

AutoCADでは、線種を外部テキストファイルに保存することもできますが、DWGファイルにロードされて保存されるのは、現在のモデル/レイアウトで使用されている線種のみです。新しい線種は、テキストエディタを使用して作成して、外部に保存することができます。ただし、DWG複合線種には、SHXファイルの文字とSHXシェイプファイルで定義された多角形を含めることができますが、MicroStation PowerDraftでの場合と異なり、複雑な幾何形状(スプライン、セルなど)を使用することはできません。さらにAutoCADでは、単一の間隔オプションしかサポートされず、MicroStation PowerDraftの線種で使用可能なダッシュ幅、傾斜などのオプションがサポートされません。このため、MicroStation PowerDraftのカスタム線種は、AutoCADと互換性がありません。

DGNファイルをインポートして、DWGファイルとしてAutoCADに保存するときには、線種がDWGファイルに埋め込まれます。これらの線種が元のDGNファイルで作成された方法によって、MicroStation PowerDraftでDWGファイルを開くときの結果が次のようになる場合があります。

  • DGNの標準の線種 - DWGラインタイプテーブルではDGNxという名前が付けられます。xにはDGN線種コード0~7が入ります。このDWGラインタイプには一定のダッシュドットサイズがなく、ズームファクタにも依存しません。そのため、DWGファイルを開くと、この線種を使用するエンティティはMicroStation PowerDraftの標準の線種0~7に再割り当てされます。元のDWG線種は未使用のファイルに保持されます。
  • 線種RSCファイルから取得したカスタム線種 - RSCファイルがMS_SYMBRSRC構成変数で参照されるフォルダで使用可能な場合、MicroStation PowerDraftでこのRSCファイルの線種名が検索されます。名前が見つかった場合、線種データがRSCファイルからインポートされ、DWGの線種となります。これらの線種を使用するエンティティは、RSCファイルの線種を使用するときと同じように表示されます。
  • DGNファイル内のカスタム線種 - RSCファイルではなくDGNファイルに保存されたカスタム線種にはアクセスできないため、無視されます。これらの無視された線種の名前は、メッセージセンターで確認できます。これらの線種を使用するエンティティは、実線として表示されます。