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地理座標系

地球座標により、地球の表面でのデザイン内容の位置を指定したり確認したりすることができます。2次元または3次元のデカルト座標系に基づくデザインは、地理的位置が判明している他のデータと合わせることができます。地球座標は、地球での位置が不明な構成要素やアセンブリを表すデザインには適用されません。

インフラストラクチャの地理的位置を明確にすると、さまざまな点でメリットがあります。インフラストラクチャのデザインが立方キロメートル単位に満たない場合は、地球の曲率を考慮に入れる必要がありません。ほとんどのデザイナは地域固有の座標系で作業することを好みますが、これはその方がビルや施設をデザインする上で都合がいいからです。

道路、公共施設、天然資源のモデリングのようにデザインの規模が大きい場合には、デカルト座標系を地球の表面に近似させるという手法がよく採られます。こうすると、デザイン内容がほぼ実物に近付き、問題がないレベルの結果を得ることができます。米国では、ほとんどの道路デザインにSP座標系が使用されます。他の国や地方自治体では、その地域の特性に応じた地理座標系が策定されています。また、一部の天然資源関連企業や軍事組織でも、その組織に特有の目的に応じた地理座標系が策定されています。ユーザーは、単純にデカルト座標系で作業することもできます。その場合には、実際にどの地理座標系が使用されているのかを意識しなくて済みます。

MicroStation PowerDraftでは、ユーザーのデザインの地理的位置が認識されます。また、次のような機能も備えています。

  • 地理的な位置が設定されているその他のデザインやラスターデータの参照
  • 地理的な位置が設定されているその他のデザインからの参照
  • 緯度/経度の表示
  • 緯度/経度データの入力