MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

デジタル著作権に準拠したアプリケーション

制限された権限があるファイルでは、デジタル権に準拠するアプリケーションがロードされます。ここでは、作成者が権限に準拠するアプリケーションであると承認する方法と、実行時の審査方法について説明します。

ファイル保護では、Bentley以外が開発したアプリケーションでも、権限に準拠するアプリケーションの使用を許可しています。さらに、準拠しないMDLアプリケーションは権限の実行を回避できません。準拠するMDLアプリケーションではデジタル権が確認され、印刷、エクスポート、修正など、権限がない機能が実行されません。古いバージョンのアプリケーションを含め多くのMDLアプリケーションは、制限付きの機能を実行しないため準拠しています。他のアプリケーションを準拠させるには変更が必要です。MicroStation PowerDraftでは、許可されている権限が無制限ではない場合、不正な操作を回避するのではなく、準拠しないMDLアプリケーションのロードが拒否されます。結果として、ユーザーは準拠するアプリケーションを安全に使用でき、準拠しないアプリケーションにはアクセスできません。

BentleyはMicroStation PowerDraftと同梱されているアプリケーションを承認しました。ただし、他社で開発されたアプリケーションは承認できません。Bentley製以外のアプリケーションを権限に準拠していると承認するかどうかは作成者の判断に任せられます。アプリケーションが承認されると、デジタル権に準拠していることを指定されます。次の場合、アプリケーションはデジタル権に準拠します。

  • デジタル署名されている
  • 署名が検証されている
  • Bentleyが署名した署名鍵か、作成者が指定した署名キーである

デジタル権に準拠するアプリケーションは、署名に使用される公開鍵で認識されます。作成者は、アプリケーションではなく署名鍵を指定する点に注意してください。MicroStation PowerDraftは、指定した署名鍵で署名されたアプリケーションを、例外なくデジタル権に準拠するものであるとみなします。したがって、作成者は署名の証明書を慎重に保護し、権限に準拠するアプリケーションに署名する場合にのみ使用するようにします。

デジタル署名によって、作成者が承認して署名した後のアプリケーションは誰も修正できなくなります。ファイル保護では、複数の作成者が、他の作成者の署名を無効にすることなく、同じアプリケーションに署名できます。署名されたアプリケーションは修正して署名し直すことができます。アプリケーションに複数の署名がある場合、MicroStation PowerDraftで署名のいずれかを検証して認識できれば、アプリケーションはデジタル権に準拠すると認識されます。

作成者がアプリケーションに署名を追加した場合、関係する.MAファイルをユーザーに配布する必要があります。ほとんどの場合、作成者は、アプリケーションファイルの署名を元のソフトウェア発行者に委ね、単に発行者のキーを使用するだけです。