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画層キー入力コマンドのフォーマット

画層のキー入力コマンドのほとんどでは、"level-spec"が使用されます。"level-spec"はきわめて一般的なフォーマットで、次のいずれかの形式を取ることができます。

  • 単一の画層名または画層番号。
  • "lev*"などの。式として指定した場合、画層の指定は、式をパスしたすべての画層に一致します。式"all"は、すべての画層に一致します。
  • 画層フィルタ。画層フィルタとして指定すると、画層の指定は、フィルタをパスしたすべての画層に一致します。
  • 空白で区切られた、上記の複数の形式。

"dest"の後に置かれた単一の画層名または画層番号は、書き込み先の画層を示します。

また、多くのキー入力コマンドではオプションの"file:file-spec"が使用されます。このようなコマンドのシンタックス構造は、「[file:file-spec] level-spec」です。"file-spec"フォーマットは、次のいずれかの形式を取ることができます。

  • 単語"all"。これは、マスターファイルとすべての参照ファイルに一致します。
  • ファイル名または論理名。これは、1つ以上の参照ファイルに一致します。ファイル名は、マスターファイルに一致する場合もあります。
  • 式。これは、1つ以上の参照ファイルのファイル名または論理名に一致する場合があります。式は、マスターファイルに一致する場合もあります。
  • "->"区切り文字で分割された一連のファイル名で、この一連のファイル名がネスト参照へのパスを示します。たとえば、"file:ref1.dgn->ref2.dgn->ref3.dgn->ref4.dgn"は、ネスト参照(ref4.dgn)へのパスを示します。
  • [leve-spec]で指定した番号が有効になるのは、番号が自動生成されない場合だけです。

例1:マスターファイルmain.dgnの"画層1"の表示をオフにする場合。

level set display off "level 1"

例2:ネスト参照ref2.dgnの"画層1"の表示をオフにする場合。

level set display off file:ref1.dgn->ref2.dgn "level 1"

[file:file-spec] level-specを使用する画層コマンド 説明
LEVEL DELETE <level-spec> 指定した画層が使用されていない場合にその画層を削除します。
LEVEL DRAW [file:file-spec] <level-spec> 画面上の指定したファイル内に指定した画層のみを描画します。
LEVEL USAGE [file:file-spec] <level-spec> 指定したファイル内の指定した画層の使用状況をメッセージセンターに返します。
LEVEL SET FROZEN <ON|OFF|TOGGLE> [file:file-spec] <level-spec> 指定したファイル内の指定した画層のフリーズフラグの状態を設定します。

詳細については、「画層マネージャダイアログボックス」を参照してください。

LEVEL SET VPFROZEN <ON|OFF|TOGGLE> [file:file-spec] <level-spec> 指定したファイル内の指定した画層のビューポイントフリーズフラグの状態を設定します。
LEVEL SET DISPLAY <ON|OFF|TOGGLE> [file:file-spec] <level-spec> 指定したファイル内の指定した画層の表示フラグの状態を設定します。オンの場合、画層はフリーズされず、画層が画面に表示されます。
LEVEL SET LOCK <ON|OFF|TOGGLE> <level-spec> 指定した画層のロックフラグの状態を設定します。画層がロックされている場合、要素を削除、操作、または修正できません。参照画層はロックできないので、<FILE:FILE-SPEC>は無効です。
LEVEL SET PLOT <ON|OFF|TOGGLE> [file:file-spec] <level-spec> 指定したファイル内の指定した画層のプロットフラグの状態を設定します。オンの場合、画層はプロットされます。オフの場合、画層はプロットされませんが、表示されます。
LEVEL SET PRIORITY <new_level_priority> [file:file-spec] <level-spec> 画層に関連付ける優先度を設定します。優先度は、- 255~255の整数値で指定することができます。
LEVEL SET TRANSPARENCY <new_level_transparency> [file:file-spec] <level-spec> 画層に関連付ける透過度を設定します。透過度は、0~100の倍精度値(実数)で指定することができます。