MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

地形モデル要素の使用

地形モデルとは、モデル化されているサーフェス上で収集された点データから算出された三角形のセットです。これらは非常に不規則なサーフェス、特に地表面をモデル化するために使用されます。地表モデルは、デジタル地形モデル(DTM)、不整三角形網(TIN)、または三角面とも呼ばれます。

「地形モデル」ツールを使用すると、地形モデルに等高線や標高値をインポートしたりラベル付けしたりできます。また、地形モデルをDGNにインポートして、そのデータを活用することもできます。LandXMLファイル形式でインポートされた地形モデルに対応しています。

地形モデルはMicroStation PowerDraft要素タイプとして認識されます。地形モデルを選択すると、「要素の選択」ツールの「要素タイプ」タブで、それが"地形"要素タイプであることが示されます。

注記: MicroStation PowerDraft V8i(SELECTseries 3)で地形モデルを含むDGNファイルを作成して、そのDGNファイルをMicroStation PowerDraft V8i(SELECTseries 2)またはそれ以降を使用して開くと、地形モデルは表示されません。MicroStation PowerDraft V8i(SELECTseries 3)以前のバージョンでは地形要素タイプが認識されないからです。地形モデルが表示されなくても、DGNファイルのデータが失われるわけではないので、DGNファイルはMicroStation PowerDraft V8i(SELECTseries 3)で再度開くことができるとともに、地形モデルも再度表示されます。
注記: MicroStation PowerDraft V8i(SELECTseries 3)で作成した地形モデルをMicroStation PowerDraft V8i(SELECTseries 2)で使用する必要がある場合、その地形モデルを解除することができます。解除することで地形モデルは削除され、線分、図形、テキストといったグラフィック要素に置き換えられます。

地形モデルと要素テンプレート

地形モデルのプロパティの表示は、要素テンプレートを使用して制御します。必要なプロパティを備えた要素テンプレートを作成したら、それを地形モデルに適用することができます。

地形モデルの参照

地形モデルをどう表示させたいかは、その用途によって変わるものです。たとえば、サーフェスのデザイナーは三角形を表示させる必要があるでしょうし、一方で排水路のデザイナーは等高線を表示させる必要があるでしょう。そのような場合、さまざまな場所で地形モデルを複製するよりも、単一の地形モデルを維持し、他のDGNファイルからそれを参照するのが最良の作業フローと言えます。

地形モデルを含むDGNファイルを他のDGNファイルに参照させる場合、他のファイルでは地形モデルの表示方法を変えることができます。こうした機能により、オリジナルのDGNファイルでの地形モデルの表示方法を変更することなく、地形モデルをさまざまな用途に活用することができます。