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要素テンプレートの操作

要素テンプレートによって、要素のプロパティが定義されます。開いているDGNファイルに要素テンプレート(青色のV8アイコンで表される)を追加すると、「要素テンプレート」ダイアログボックスの左ペインに階層構造で表示されます。テンプレートに名前を付けて、テンプレートグループ内を上下に移動したり、別のテンプレートグループに移動したりすることによって、テンプレートを整理することができます。また、開いているDGNファイル内のテンプレートは、コピーしたり、名前を変更したり、アクティブなテンプレートに設定することができます。要素に関連付けられているテンプレートは削除することができません。DGNライブラリからのテンプレートを使用して要素を配置するときに、「アクティブな要素テンプレート」アイコンがロックされていた場合は、そのテンプレートのコピーがDGNファイルに配置されます。

開いているDGNファイルからのテンプレートは、DGNライブラリのテンプレートグループ(灰色のV8アイコンで表される)にコピーまたは移動することができません。ただし、DGNライブラリのテンプレートは、アクティブなテンプレートに設定したり、開いているDGNファイルにコピーしたりすることができます。これらが、開いているDGNファイルの一部の場合は、変更および削除することができます。開いているDGNライブラリ以外のDGNライブラリ内のテンプレートは、切り取り、並べ替え、削除、または名前の変更を実行することができません。

開いているDGNファイルにテンプレートを追加する場合は、そのプロパティを決定して、内容を設定する必要があります。必要な数のプロパティをテンプレートに追加する必要があります。すべてのテンプレートに必須のプロパティはありません。テンプレートに追加したプロパティは、そのテンプレートを選択すると「プロパティ」パネル内に表示されます。テンプレートを追加するときに、「属性」ツールボックスのアクティブな設定値から次のプロパティを選択することができます。

  • 画層
  • 線種
  • 線幅

既存のテンプレートをコピーして新しいテンプレートを追加する場合は、新しいテンプレートにコピー元のテンプレートのプロパティが継承されます。開いているDGNファイルのテンプレートに対して、プロパティの追加、変更、および削除を実行することができます。テンプレートにプロパティを追加するときに、次のカテゴリからプロパティを選択することができます。

  • 全般
  • 閉じた直線
  • 文字スタイルと文字スタイルの上書き
  • セル - テンプレートに関連付けられた構成要素を含めることができます。セルを配置するときに、そのセルの構成要素に関連付けられたテンプレートが、開いているDGNファイルに追加されます。テンプレートの定義が更新されると、セル内の構成要素がテンプレート内のプロパティと一致するように変更されます。
  • パターン/ハッチング - このプロパティをテンプレートで使用するには、パターニングとハッチングをテンプレートに関連付けられた親の図形に適用する必要があります。
  • 複線のスタイル
  • 寸法スタイル
  • 詳細記号のスタイル
  • アイテム

1つのプロパティの複数のインスタンスを別々の設定でテンプレートに追加することができます。(下図では、テンプレートに複数の色と線幅のプロパティが設定されています。)同じプロパティの複数のインスタンスが存在する場合は、既定で、テンプレートがアクティブになったときにリスト内の最初のプロパティが使用されます。同じプロパティの複数のインスタンスが存在しており、既定のプロパティを使用しない場合は、要素を作図する前に、適切なツールボックスを使用して、テンプレート内の"第2"のプロパティを選択する必要があります。(下図の場合は、「属性」ツールボックスを使用して第2の色および第2の線幅を選択します。)「アクティブな要素テンプレート」アイコンがロックされている場合は、配置された要素がテンプレートに関連付けられます。また、要素が、要素テンプレートの標準チェッカーのテストに合格します。

1つのテンプレートに同じプロパティの複数のインスタンスが存在するときは、プロパティの名前の下の「プロパティ」ペインにそれらが表示されます。プロパティの各インスタンスには、名前の隣の括弧に番号が付けられます。最初のインスタンスが既定です。既定のプロパティ値は、"第2"のプロパティのリストがプロパティの名前の下に折りたたまれたときに表示されます。



複数の色と複数の線幅のプロパティを持つテンプレート