MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

構成

MicroStation CONNECT Editionでは、構成ファイルの整理および処理方法にいくつかの変更点があります。

用語の変更

MicroStation V8i MicroStation CONNECT Edition
MicroStation V8iでは、構成ファイルと構成変数の全般的な使用状況を"作業環境"と呼んでいました。 現在は、構成ファイルと構成変数の全般的な使用状況を"構成"と呼んでいます。
組織全体にわたって使用する構成ファイルおよび構成変数のグループは、"サイト"レベルと呼んでいました。 現在は、組織全体にわたって使用する構成ファイルおよび構成変数のグループは、"組織"レベルと呼んでいます。
ファイルおよび関連付けられたデータのグループは、"プロジェクト"と呼んでいました。 現在は、ファイルおよび関連付けられたデータのグループは、"ワークセット"と呼んでいます。
プロジェクトは、"ユーザー"ごとに整理されていました。別のユーザーを選択すると、使用可能なプロジェクトのリストが変わるほか、使用中のユーザー選択事項(.upf)ファイルとユーザー構成(.ucf)ファイルも変わっていました。 ユーザーの選択は、ユーザーインターフェイスから削除されました。各MicroStationユーザーは、独自に個人用の.upfファイルと.ucfファイルを持ち、これらのファイルは他の構成に関する構成要素を選択しても影響を受けません。

フォルダ構造の違い

MicroStationV8iでは、既定の格納フォルダは、MicroStationWorkspaceおよびDocumentationサブフォルダを含むルートフォルダです。上述の用語の変更に合わせて、Workspaceフォルダの名前は、Configurationに変更されました。MicroStationV8iでは、WorkSpaceフォルダのSystemサブフォルダツリーには、付属のシステムデータが含まれていました。このデータの一部はMicroStationの特定バージョン専用であるため、欠点となっていましたが、このリリースでは、Configuration\Systemフォルダはありません。その内容は、MicroStationフォルダのサブフォルダに移動されました。

構成レベル

MicroStationV8iでは、5つの構成レベルがありました。MicroStation CONNECT Editionでは、"作業環境""役割"という2つのレベルが追加されました。また、"サイト"および"プロジェクト"レベルは"組織"および"ワークセット"に名前が変更されました。詳細については、トピック「構成変数のレベル」を参照してください。

構成変数ファイルの変更

次の表に、MicroStation CONNECT Editionのフレームワーク構成変数を示します。新規の構成変数と、MicroStation V8iの構成変数を置き換えたものの2種類あります。
MicroStation CONNECT Edition構成変数 MicroStation V8i構成変数 説明
_USTN_CONFIGURATION _USTN_WORKSPACEROOT ユーザーが変更できる構成ファイルが配置されたルートディレクトリを定義します。
_ USTN_ORGANIZATION _ USTN_SITE 組織全体の標準ファイルが配置されたルートディレクトリを定義します。
_USTN_WORKSPACESROOT   すべての作業環境の構成ファイルが配置されたルートディレクトリを定義します。
_USTN_WORKSPACEROOT   特定の作業環境のルートディレクトリを定義します。
_USTN_WORKSPACESTANDARDS   作業環境の標準ファイルが配置されたルートディレクトリを定義します。
_USTN_WORKSPACECFG   特定の作業環境に対応する構成ファイルです。
_USTN_WORKSETSROOT _USTN_PROJECTSROOT_USTN_PROJECT 親作業環境のすべてのワークセットの構成ファイルが配置されたディレクトリを定義します。
_USTN_WORKSETROOT _USTN_PROJECTDATA ワークセットの標準およびデータディレクトリの親ディレクトリを定義します。既定では、ワークセットのDgnOutおよびStandardsサブフォルダが含まれています。
_USTN_WORKSETSTANDARDS   ワークセットの標準ファイルが配置されたルートディレクトリを定義します。
_USTN_WORKSETDGNS   ワークセットのデザインファイルが配置されたディレクトリを定義します。この構成変数は、「ファイルを開く」および「新規」ダイアログボックスで、任意のフォルダを開くようにします。したがって、単一のパスを指す必要があります。分散されたサブフォルダを参照とリンクの検索パスとして見なす場合は、MS_RFDIR構成変数にそれらのパスを追加することができます。
_USTN_WORKSETCFG _USTN_PROJECTCFG 特定のワークセットに対応する構成ファイルです。

DGNワークセットおよびワークセットテンプレートファイル

ワークセットを作成すると、ワークセット構成ファイル(<worksetname>.cfg)とDGNワークセットファイル(<worksetname>.dgnws)の両方が作成されます。この2つのファイルの種類、および古い.pcfファイルをアップグレードする手順の詳細については、トピック「DGNワークセットファイルおよびワークセットテンプレートファイル」を参照してください。