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STEP AP203/AP214ファイル交換

アプリケーションプロトコル(AP)は、データの交換に使用します。それぞれのAPは、異なるアプリケーション領域に関連しています。たとえば、AP227は空間プラント技術に関連しているため、その分野に関連するさまざまなエンティティ(パイプや角度管など)が含まれています。また、APでは汎用リソースという共通のエンティティ(幾何やトポロジーなど)を使用して、ソリッドモデルを定義しています。

AP203は機械パーツやアセンブリの表示に利用されます。AP214は自動車の設計に関連するデータの表示に利用されます。現在、AP203のファイルには一般的に、境界線表示モデル、アセンブリデータ、および一定限度の量の製品情報が入っています。AP214のファイルには一般的に、色、画層、および汎用リソースが入っています。

STEP AP203によって提供されるアセンブリ図形の処理方法として、次の方法がサポートされています。

  1. アセンブリ図形内の構成要素図形の複製。
  2. アセンブリ図形内の構成要素図形のマッピング。
  3. 構成要素図形の参照。

モデルの境界線表示は、モデルの境界線で表されるCADモデルです。たとえば、曲面モデルは、そのモデルの作成に使用された曲面のみで構成されます。ソリッドモデルには、曲面、曲線、点などの幾何情報と、エッジ、頂点、面などのトポロジー情報が含まれます。幾何情報にはモデルの形状に関するデータが入っており、トポロジデータには幾何要素とその範囲の間の接続性が入っています。

STEPファイルをインポートするには、「ファイル」 > 「インポート」 > 「交換ファイルタイプ」 > 「STEP(*.stp)」の順に選択するか、キー入力コマンドIMPORT AP203またはIMPORT AP214を使用します。「STEP AP203/AP214ファイルをインポート」ダイアログボックス(標準のファイル選択ダイアログボックス)が開きます。インポートするファイルを選択すると、第2の「STEP AP203/AP214ファイルをインポート」ダイアログボックスが開いて、ログファイル名やディレクトリを変更したり、インポート設定値を変更したりすることができます。

STEPデータをエクスポートするには、「ファイル」 > 「エクスポート」 > 「交換ファイルタイプ」 > 「STEP(*.stp)」の順に選択するか、キー入力コマンドEXPORT AP203またはEXPORT AP214を使用します。要素を指定して承認すると、「STEP AP203/AP214 ファイルをエクスポート」ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスは、ログファイル名やディレクトリを変更したり、エクスポート設定値を変更するために使用します。