MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

MicroStation CONNECT Edition Update 16の新機能と改善点

このトピックでは、MicroStation CONNECT Edition Update 16の新機能と拡張機能の概要について説明します。

テーブルに一意の名前を割り当てる機能

テーブルごとに一意のテーブル名とテーブルの説明を定義できるようになりました。この名前は、「プロパティ」ダイアログボックスの「説明」セクションに表示されます。

グラフィックセルおよび共有セルに配置点を追加する機能

グラフィックセルおよび共有セルにも配置点を追加できるようになりました。これまで、この機能はパラメトリックセルでのみ使用できました。

「ソリッドに変換」ツールを使用してスマートソリッドをパラメトリックソリッドに変換する機能

「ソリッドに変換」ツールの新しいオプションを使用して、スマートソリッドをパラメトリックソリッドに変換できるようになりました。このオプションは、プロファイルの変更や拘束の追加を行うことなく、既存のスマートソリッドをパラメトリックタイプに変換します。変更されるのはソリッドのタイプのみです。

Excelおよび.dgnlibファイルからのピックリストと拡張されたピックリストの設定を定義する機能

「アイテムタイプ」ダイアログボックスに用意されている「ピックリストオプション」で、ExcelファイルまたはDGNファイルを使用してアイテムのピックリストを定義できるようになりました。ピックリストのソースを使用すると、ピックリストの導出元を選択することができます。選択したピックリストの値は、Excelファイルとして設定されている場合は、「アイテムをアタッチ」ダイアログボックスの「選択したアイテムタイプ」のプロパティに表示されます。これらの値は、「プロパティ」ダイアログボックスの「ピックリストオプション」でも確認することができます。

ユーザー定義のデータムのグリッドシフトファイルを定義する機能

カスタムデータムのグリッドシフトファイルを指定できるようになりました。この方法をグリッドシフトファイルとして選択して、「データムプロパティを編集」ダイアログボックスで必要なグリッドシフトファイル名を指定することができます。

「レンダリング設定マネージャ」ダイアログボックスを使用して、VUEレンダリング設定を編集する機能

VUEレンダリングエンジンを使用して、洗練されたフォトリアリスティックレンダリングを生成できるようになりました。レンダリング設定マネージャを使用すると、非常に高品質な画像やアニメーションを巨大なデータセットからすばやくレンダリングすることができます。

パラメトリックセルを配置するときの配置点を固定する機能

パラメトリックセルを配置するときに、「パラメトリックセルを配置」ダイアログボックスで配置点を固定する設定を有効にすることができるようになりました。複数の配置点があるパラメトリックセルでは、配置後に、固定状態のままにしておく配置点を選択することができます。これにより、固定配置点を基準にしてセルの位置が固定されます。セルに適用される変差は固定配置点の位置に従います。

「ビューを同期」の「新規」オプションを使用してデザインモデルを修正する機能

「参照の表示方法を設定」ツールで、「ビューを同期」を「デザインモデルからの設定」に設定することで、「ビュー1」の「ビュー属性」の設定を変更および使用して、すべてのデザインモデルに設定をコピーすることができます。

リボン検索の最近使用したリストから項目を削除する機能

対応する削除アイコンを使用して、「リボンの検索」ドロップダウンメニューの「最後に使用」リストから項目を削除できるようになりました。


「アイテムをアタッチ」ダイアログボックス内のピックリストの値を検索する機能

「プロパティ」セクションの「検索」ドロップダウンリストから、「アイテムをアタッチ」ダイアログボックス内のピックリストの値を検索できるようになりました。検索ボックスに入力した名前で値を検索することも、リストから値を選択することもできます。


「ビュー属性」ダイアログボックスの要素での配置点の可視性を制御する機能

「ビュー属性」ダイアログボックスの「表示方法」セクション「配置点」設定をオンにして、アクティブなビューに配置点を持つセル上の配置点を表示できるようになりました。配置点は、配置後にセルの「リセット」メニューで「配置点を表示」オプションを選択した場合にのみ表示されます。

「曲線でソリッドを切り取り」ツールの強化

  • 複数のソリッドを選択して切り取りできます。
  • 線分ドラッグ、ウィンドウ、または要素(データ点)の方法を使用して、ソリッドと切り取りプロファイルを選択できます。
  • 「切り取り方向」が切り取りプロファイルの曲線の方向に従って自動的に調整され、切り取りが作成されます。これにより、ツール設定値ウィンドウで切り取り方向を手動で設定する必要がなくなります。
  • <Shift>キーを使用して、内側と外側のどちらのプロファイルを切り取るかを切り替えられます。「切り取り方法」フィールドはツール設定から削除されました。
  • ツール設定ウィンドウで、「直交」オプションと「ソリッドを分割」オプションをチェックボックスとして使用できます。

「セルライブラリ」ダイアログボックス内のセルを検索またはフィルタする機能

「セルライブラリ」ダイアログボックスで、このダイアログボックスのツールバーの「一覧フィルタ」アイコンを使用して、名前、説明、およびタイプでセルを検索できるようになりました。

キー入力コマンドを使用して文字の下付きと上付きのサイズを制御する機能

次のキー入力コマンドを使用すると、カスタム「文字スタイル」の下付き文字と上付き文字のサイズを調整できます。

TEXTDISPLAYSCALE SUPERSCALE [ scale value ]

TEXTDISPLAYSCALE SUBSCALE [ scale value ]

寸法による拘束ツールから新しい変数と新しい演算式を作成する機能

要素に寸法拘束を適用するときに使用する新しい変数を作成できるようになりました。また、寸法拘束の適用または編集時に開くドロップダウンメニューの変数に適用する新しい式を作成することもできます。このメニューには、使用可能な変数も表示されます。


変数の値に対する変更をすべてのバリエーションに適用する機能

変数の右クリックメニューの「すべての変差を更新」オプションを使用すると、その値に加えた変更を使用可能なすべてのバリエーションに適用できます。このオプションは、「変数」ダイアログボックスのローカル変数でのみ使用できます。


「お気に入り文字マネージャ」で「要素を選択」を使用して、要素を選択し、そのプロパティを表示

「お気に入り文字マネージャ」に新しく追加された「要素を選択」ボタンを使用して、要素を選択し、そのプロパティを表示できるようになりました。

1つの構成

複数のBentley製品を使用してプロジェクトで作業しているユーザーまたは組織は、「1つの構成」を使用してプロジェクト標準を管理できるようになりました。現在は、異なる製品で単一の構成フォルダが共有されます。ただし、個々の製品には、構成ファイルとリソースファイル(.cfg、.cells、.dgnlibなど)を拡張する機能があります。「1つの構成」は、現在のCONNECTの構成を邪魔しません。「1つの構成」は、競合を避けるために、異なるBentley製品の構成を単純に調整します。「1つの構成」は、組織のニーズに合わせてさまざまな標準の組み合わせを使用する構成セットを利用した作業環境で動作します。これらの構成セットは、連携する他の組織で簡単に採用することができます。

更新されたアイテムタイプライブラリ情報を統合するためにアップグレードされたパラメトリックセルの作業フロー

アイテムタイプとパラメトリック情報が更新された新しいバージョンでパラメトリックセルを更新できるようになりました。また、古いアイテムタイプライブラリがアタッチされているDGNに、更新されたアイテムタイプライブラリを含むパラメトリックセルを配置することもできます。

RealDWG 2022のサポート

MicroStation CONNECT Editionが更新されてRealDWG 2022がサポートされ、最新のRealDWGエンジンの互換性が確保されました。

テクノロジプレビュー機能について

この更新の一部の機能は、テクノロジプレビューとして提供されます。
注記: このテクノロジプレビューは非公開のソフトウェアサービスおよびアプリケーションであり、評価用に限って使用できます。テクノロジプレビューに関するパフォーマンスを評価する必要がある場合に限り、御社の通常のビジネス環境においてテクノロジプレビューをご使用ください。テクノロジプレビューのパフォーマンスに関する貴重なフィードバックを、ぜひBentleyの担当者にご提供ください。ただし、途中でBentleyから使用中止が要請される場合や、テクノロジプレビューが利用できなくなる旨の通知が送られる場合があります。さらに、フィードバックの提供を受けて、このテクノロジプレビューが事前の通知なしに拡張、更新、または提供中止される可能性があります。これはテクノロジプレビューであるため「現状のまま」で提供され、Bentleyの保証、補償、サポート契約は一切利用できません。

(テクノロジプレビュー)スマートソリッドから面やエッジを抽出する機能

スマートソリッドから面とエッジを抽出できるようになりました。抽出された面とエッジは、抽出後も、親ソリッドとの関連性を維持します。スマートソリッドは抽出後にパラメトリックソリッドに変換されます。

(テクノロジプレビュー)シートのプロパティを修正および更新する機能

「エクスプローラ」ダイアログボックスの「シートインデックス」タブの使用可能な「シートインデックスを管理」設定で、シートのシートインデックスのプロパティを変更して更新できるようになりました。

(テクノロジプレビュー)クイック要素情報を使用する機能

<ALT>キーと「Reset」を同時に押すと、選択した要素のクイック要素情報を表示できるようになりました。ポップアップメニューに、要素の一般的な説明が表示されます。

非推奨機能

CONNECT Advisor - CONNECT Advisorの機能はCONNECTION Clientと結合されます。

Luxology - LuxologyレンダリングはVUEレンダリングに置き換えられました。VUEレンダリングエンジンは、より高度なレンダリング機能をサポートします。Luxologyレンダリングに関連するフィーチャは削除されています。ただし、Luxology(.lxo)ファイルにエクスポートすればModoでレンダリングできます。

次のダイアログボックスは使用できなくなりました。
  • 「Luxologyレンダリング」ダイアログボックス
  • 「効果マネージャ」ダイアログボックス
次の機能からLuxologyレンダリングモードが削除されました。
  • 複数の画像を保存
  • パノラマを保存
  • アニメーションを記録
  • 材質プレビュー
  • 光のプレビュー

ベクトルアイコン - ベクトルアイコンのワークフローがLuxologyレンダリングの廃止の影響で変わっています。Luxologyのレンダリングと生成のアイコンは、この更新で使用できなくなりました。