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DGNライブラリの要素テンプレート

要素テンプレートによって、要素のプロパティが定義されます。テンプレートはDGNライブラリ内で作成および保存する必要があります。これによって、管理者は、1か所でテンプレートを作成して、複数のユーザーに配布することができます。テンプレートは、既存の要素に適用することができます。また、要素の配置に関するアクティブな設定を実行するために使用することができます。テンプレートの主な目的は、作図の一貫性を向上させることです。

テンプレートには複数の要素のプロパティが保存されます。画層、色、線種、線幅などの一般的なプロパティ、領域、塗り潰しの色、塗り潰しタイプなどの閉じた直線のプロパティ、文字スタイルと文字スタイルの上書き、セルのプロパティ、点のプロパティ、パターンのプロパティ、寸法スタイル、および材質を設定することができます。テンプレートを設定すれば、それらを既存の要素に適用したり、要素の作成に利用することができます。

要素には、配置されたときにアクティブだったテンプレートへの関連付けを保存することができます。これは、テンプレート内のプロパティを変更したときに、テンプレートへの参照を含む要素を再記号化できるため便利です。開いているDGNファイル内で作成および保存されたテンプレートの場合、関連付けられた要素はテンプレート内でプロパティを修正したときに自動的に再記号化されます。

テンプレートに関連付けられた要素を配置するときに、そのテンプレートが、まだファイルに保存されていなければ、開いているDGNファイルにコピーされます。DGNライブラリから開いているDGNファイルにコピーされたテンプレートの場合は、標準チェッカーを実行するか、「要素テンプレート」ダイアログボックス内のメニューを使用して、要素を再記号化する必要があります。

テンプレートは、階層グループ(テンプレートグループ)に保存して、効率的に整理することができます。テンプレートとテンプレートグループは、DGNファイルまたはDGNライブラリに保存することができます。全社的な図面標準を定義および配布する場合は、定義したテンプレートをDGNライブラリに保存して、すべての従業員で共有することができます。

DGNファイルを開くまたは作成するときは、開いているDGNファイル内のテンプレートだけでなく、MS_DGNLIBLIST構成変数で指定されたすべてのDGNライブラリに保存されたすべてのテンプレートも使用することができます。

「要素テンプレート」ダイアログボックスを使用して、テンプレートの追加、変更、名前の変更、および削除を実行したり、テンプレートをテンプレートグループに整理することができます。また、XMLファイルからデータをインポートして、テンプレートを作成し、テンプレートデータをXMLファイルにエクスポートすることができます。さらに、開いているDGNファイル内のすべてのテンプレートデータのHTMLレポートを作成して、たとえば、会社の標準に関する印刷済みのレポートに加えることができます。

標準チェッカーを使用して、テンプレートを検証します。開いているDGNファイルのローカルテンプレートを、DGNライブラリで定義されたテンプレートに対してチェックすることができます。また、開いているDGNファイルのすべての要素を、それらが関連付けられているローカルテンプレートに対してチェックすることができます。

注記: DWGファイルでの作業中に、「DWG/DXFとして保存オプション」ダイアログボックスの次の設定がオフになっていると、テンプレートを作成しても保存されません。
  • 設定値を維持(「全般」タブ>「基本」カテゴリ)
  • アプリケーションデータを保存(「全般」タブ>「追加機能」カテゴリ>「アプリケーションデータ」)