MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

標準チェッカーについて

標準チェッカーによって、DGNファイルの情報と設定済みの標準を比較することができます。このユーティリティを使用すれば、チェックする情報の種類だけでなく、その情報の標準値を選択することができます。

標準チェックは、標準チェッカーユーティリティ自体ではなく、標準チェッカープラグインによって実行されます。MicroStationには、画層、文字スタイル、寸法スタイル、要素テンプレート、および線種の各プロパティをチェックするためのプラグインが含まれています。VBAとMDLのどちらかで書き込むことができるプラグインもあります。VBAのいくつかの例が、MicroStation VBAヘルプに含まれています。

標準チェッカープラグインによって、MicroStation DGNライブラリファイル(DGNLib)に設定情報が保存されます。DGNライブラリファイル(*.dgnlib)はフォーマットがDGNファイルと同じですが、規定により、作業環境またはWorkSetで使用される画層やスタイルなどのファイル全体で共有される情報が含まれます。

標準チェッカープラグインの設定値を、他の作業環境またはWorkSet規模の情報が保存されているDGNファイルに保存したり、別のDGNライブラリを使用することができます。小規模な組織やプロジェクトでは、すべての標準設定値と標準チェック設定値を同じファイルに保存できる、より単純な管理方法を利用することができます。ただし、多くの組織では、練習固有またはプロジェクト固有の画層、スタイル、およびその他の標準を含む複数のDGNライブラリが存在するため、標準チェッカー設定値を別々のファイルに分割できる柔軟性が必要です。

複数の標準チェッカー設定値を名前ごとに指定したDGNファイルに保存することができます。これによって、初期のプロジェクトではより甘い標準を使用し、完成間近のプロジェクトではより厳しい標準を使用するように設定する柔軟性が提供されます。また、特殊用途のチェックのセットをDGNライブラリファイルに保存することができます。