MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

XMLファイルでのキーボードショートカットの構成

通常、キーボードショートカットは「キーボードショートカット」ダイアログボックス(「ファイル」 > 「設定」 > 「ユーザー」 > 「キーボードショートカット」)で定義します。ユーザーがキーボードショートカットに変更を行うと、定義は構成変数MS_KEYBOARDSHORTCUTSで指定されたXMLファイルに保存されます。MS_KEYBOARDSHORTCUTSによって指定されたファイルが存在しない場合、システムでは、MS_KEYBOARDSHORTCUTSSEEDによって指定されたファイルから、既定のキーボードショートカットを読み取ろうとします。MS_KEYBOARDSHORTCUTSMS_KEYBOARDSHORTCUTSSEEDのどちらも定義されていない場合や、この両者によって指定されたファイルが存在しない場合は、システムで定義された既定値が使用されます。管理者がチーム全体にカスタムのキーボードショートカットを提供する場合は、1台のコンピュータでキーボードショートカットを構成してからユーザーのコンピュータにそのファイルをコピーし、このファイルを参照するようMS_KEYBOARDSHORTCUTSSEEDを設定します。また、直接このXMLファイルを編集することもできます。

キー入力コマンドにキー操作をマップするか、キー入力コマンドにキー操作の階層を定義することができます。次の例では、<スペース(バー)>キーがキー入力コマンドにマップされ、アキュドローツールを含むリボングループをポップアップで表示します。<G>キーの操作には、アキュドロー専用コマンドの送信に使用する子キー操作を定義します。<G>キーと<A>キーを組み合わせたキー操作により、キー入力コマンドACCUDRAW DIALOG GETACSが送信されます。

<KeyboardShortcuts>
                <KeyboardShortcut ScanCode="0x39" Comment="Space">
                                <Label>AccuDraw</Label>
                                <Keyin>ribbon grouppopup *\Drawing Aids\Accudraw</Keyin>
                </KeyboardShortcut>
                <KeyboardShortcut ScanCode="0x22" Comment="G">
                                <Label>G Shortcuts</Label>
                                <KeyboardShortcuts>
                                                <KeyboardShortcut ScanCode="0x1e" Comment="A">
                                                                <Label>Get ACS</Label>
                                                                <Keyin>accudraw dialog getacs</Keyin>
                                                </KeyboardShortcut>
                                                <KeyboardShortcut ScanCode="0x1f" Comment="S">
                                                                <Label>AccuDraw Settings</Label>
                                                                <Keyin>accudraw dialog settings</Keyin>
                                                </KeyboardShortcut>
                                </KeyboardShortcuts>
                </KeyboardShortcut>
…
</KeyboardShortcuts>

スキャンコード

Scan Code属性は、特定のキー操作に対してキーボードが送信する値です。一般的なスキャンコードの一覧は次のとおりです。
               Scan Code                   Key
    0x10, 0x11, 0x12, 0x13, 0x14,        Q W E R T
    0x15, 0x16, 0x17, 0x18, 0x19,        Y U I O P
    0x1e, 0x1f, 0x20, 0x21, 0x22,        A S D F G
    0x23, 0x24, 0x25, 0x26, 0x27,        H J K L ;
    0x2c, 0x2d, 0x2e, 0x2f, 0x30,        Z X C V B
    0x31, 0x32, 0x33, 0x34, 0x35};       N M , . /
    0x39                                 Space key

注記

Comment属性はオプションで、通常スキャンコードに対応するキーのラベルを表示するために使用します。この値は、処理中には使用されません。

ラベル

Label属性は、表示されるメニューラベルを定義します。

キー入力

Keyin要素は、キーを押したときに実行するキー入力コマンドを定義するために使用します。この属性に任意のキー入力コマンドを追加することができます。このようにすると、ホームまたはアキュドローにフォーカスを置いてキーボードショートカットを押したときに、それぞれのキー入力コマンドが実行されます。グループをポップアップで表示するには、次のコマンドのいずれかを使用します。
  • ribbon grouppopup [リボングループのパス]
  • ribbon popuptask [タスクのパス]
  • ribbon popupmaintask [メインタスクのパス]
  • ribbon popupcustomtoolbox [カスタムツールボックスのパス]
[リボングループのパス]は、作業フロー\タブ\グループの形式です。作業フロー"*"に設定すると、アクティブな作業フローを使用するよう指定できます。たとえば、キー入力コマンド"ribbon grouppopup *\Home\Selection"ScanCode"0x1f"に設定すると、"S"が押されたときにアクティブな作業フローの"ホーム""Selection"グループをポップアップで表示するよう指定することができます。

[タスクのパス][メインタスクのパス]、および[カスタムツールボックスのパス]は、「カスタマイズ」ダイアログボックスでツリーが表示されているときに、タスク、メインタスク、またはツールボックスに移動するために使用するパスです。たとえば、メインタスクTown Task ExampleにあるタスクBuild townを呼び出す場合、Build Townタスクをポップアップで表示するキー入力コマンドは、ribbon popuptask Town Task Example\Build Townとなります。