ContextCaptureユーザーガイド

ユーザータイポイント

ユーザータイポイントは、3D上のある点に対応する写真の相関をとるためのオプションです。

ユーザータイポイントはATの精度を高め、基線が長いケースや曖昧なケースのATを補助します。

ContextCaptureはタイポイントを自動生成するため、ほとんどのケースではユーザータイポイントは不要です。

どのようなケースでも、最初は普通にATを流して、その結果をみてからユーザータイポイントを使うか検討します。ユーザータイポイントはAT結果が思わしくない場合にのみお試しください。

写真位置の向上

同じパターンの繰り返し(同じ物が並んでいる、同じ模様が続いているなど)は、写真を適切に位置付けることが難しい場合があります。

異なる写真上に同じ位置を表す点を定義することで、AT処理において写真の正しい位置決めを行うことができます。

ATの構成のグループ化

ATの結果、つなげられない写真が出てくる場合があります(写真間の基線またはスケールの差が大きすぎる場合など)。

写真セット全体でユーザータイポイントを定義し、マルチパスATモードにすると、写真をつなげることができます。ATのマルチパスモードを有効にするには、ATの設定で「構成組立モード」を「マルチパス」に設定します。

少なくとも3点のユーザータイポイントが、4枚の写真上で指定されている必要があります(つなげる構成の2点を指定)。

ユーザータイポイントの追加により、構成がつながる可能性を高めることはできますが、つながることを保証するものではありません。

ブロック制限の追加

制限とは、ユーザータイポイントに基づく位置決めのことです。AT中にブロックの固定的な標定を実行するために使用されます。

制限」も参照してください。

ユーザータイポイントの追加

ユーザータイポイントの追加」を参照してください。

ユーザータイポイントエディター画面

写真の表示オプション

次のオプションを使用して、写真のリストにフィルターを適用したり写真の表示オプションを変更したりします。

写真の表示

ブロックがすでに完全なフォトグループのプロパティと写真のポーズを有している場合、写真計測の定義を容易にするために、写真の表示フィルター"ポイントが表示される可能性あり"を使用できます。ContextCaptureは、現在のタイポイントを含む写真をフィルターにかけ、マッチングする可能性のあるエリアをハイライト表示します。

注記: ブロック標定での選択モードを活用するために、最初に1回ATにかけておくことをお勧めします。そうすると、ユーザータイポイントを非常に容易に定義することができます。
注記: ブロック標定による写真の表示フィルターは、フォトグループのプロパティとポーズが判明している写真に有効です。

ブロックに不完全な写真が含まれている場合、ブロック標定による選択モードでは、その写真は対象になりません。

ポイントの表示

表示されるポイントをフィルターにかけます。
  • 選択点 - 選択したポイントの計測のみを赤色の十字で表示します。
  • 写真の計測を使用 - 選択したポイントと、現在の写真に計測が含まれているすべてのポイントを表示します。選択したポイントは赤色の十字で表示され、その他のポイントは緑色の点で表示されます。
  • すべて -現在の写真に計測が含まれているすべてのポイントを表示します。また、この写真においてマッチングする可能性のあるポイントも(白色の点で)表示します。

ヒントの表示

エピポーラ線の表示を有効にして、マッチングする可能性のある場所をハイライト表示します。

ヒントの表示による、マッチングする可能性のある場所のハイライト表示