既知の問題
現在のバージョンのSTAAD.Proに関する既知の問題と可能な限りの回避策を以下にまとめています。
ID | 問題 | 推奨される回避策 |
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1070794 | クラス4(細長)に分類される組み込みの断面は、現在サポートされていません。ただし、EN 1993-1-1に準拠して設計した場合には、結果が報告されます。 | クラス4として識別された組み込みの断面の結果は、手動でチェックする必要があります。 |
1070791 | IS 801鋼構造設計ルーチンでは、TRUSS仕様で指定されたメンバーが適切に設計されません。 | TRUSS仕様の代わりに、同等の終端のメンバーリリースを使用してください。 |
1072062 | プロファイルおよび材料をGUIのモデルに割り当てると、アプリケーションが終了する場合があります。 | 現時点では回避策がありません。 |
1070652 | STAAD.Proが起動しない、またはモデルを開けないことがあります。 | STAAD.Proをアンインストールし、インストール先フォルダとProgramDataフォルダを削除した上で、STAAD.Proを再度インストールすると、この問題が解決する場合があります。 |
1070550 | 一部のシステムで「ヘルプ」>「目次」ボタンをダブルクリックすると、アプリケーションがクラッシュするという問題が報告されました。 | この方法でヘルプドキュメントを表示する場合、「ヘルプ」ボタンのクリックは1回だけにしてください。 |
1069722 | 円形ホロー断面に対してAIJ鋼構造設計コードのチェックを行うと、細長ではない断面が細長の断面と認識され、設計が行われない場合があります。 | 現時点では回避策がありません。このようなメンバーは手作業でチェックする必要があります。 |
1067719 | メンバーの中間たわみの報告結果に、せん断変形効果が含まれません。同じ場所のノードを使って場所を定義した場合に比べ、精度が落ちます。 | 指定した場所で最も正確なたわみ値を調べるには、モデルにノードを導入する必要があります。 |
1064765 | SET SHEARコマンドを使用してせん断変形を排除する方法は、現在利用できません。 | 現時点では回避策がありません。 |
1052941 | 集中モーメントが適用されているメンバーについてレポートされる中間ねじりモーメント力を使用できません。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1052124 | AISC 360-10/05のシングルアングル設計基準に基づくDG 9ねじりチェックで純曲げせん断応力を判定すると、応力が高く見積もられ過ぎるという問題があります。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1051863 | ねじりのオプションを含む複数の応答スペクトルコマンドでモデルを処理すると、アプリケーションがクラッシュすることがあります。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1050840 | AISC 360-05または10に準拠する山形鋼の設計レポートに、純ねじりせん断応力が0.000と記載されます。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1049980 | AISC 360-05/10に準拠する不等辺山形鋼の設計において、「鋼脚局部座屈」F10.3(式F10-7)のチェックで主軸容量が正しく見積もられません。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1049969 | AISC 360-05/10に準拠する不等辺山形鋼の設計に関するレポートで、曲げの断面が正しく分類されないことがあります。 | AISC 360-16コードに準拠して、不等辺山形断面を設計してください。 |
1049960 | 幾何学軸について曲げを受ける山形鋼の設計をAISC 360-05および10に準拠して行うと、先端が圧縮されている場合に式F10-6bが使用されます。 | AISC 360-16コードに準拠して、幾何学軸について曲げを受ける山形鋼を設計してください。 |
1024768 | 現行の設計ユーロコードEN 1993-1-1では、オランダのデータベースのプレート/ストリップテーブルに基づいて断面を設計すると、箱形断面として設計されます。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1022471 | ASCE 10-97に準拠するメンバーの設計では、引張を受けるメンバーの設計にパラメータNHL、NSF、およびDBLが使用されません。 | NHL、NSF、およびDBLの既定の設定が適切でない引張を受けるメンバーについては、ASCE 10-97を使用しないでください。 |
1022413 | 地震解析作業フローにおいて、Cl 4.2.3.3に従って立面規則性チェックの計算を行うと、基本単位がメートル法に設定されている場合に正しくレポートされません。 | フィート法を使用して構成を設定してください。 |
1022412 | コラムメンバーに中間ノードがある場合、風荷重ジェネレータで作成されるメンバー力が正しくないことがあります。 | コラムへの中間ノードの挿入を避けてください。 |
1019936 | IS 466に準拠して設計されたコラムの相互作用率が正しくレポートされないことがあります。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1019646 | 喪失質量オプションによる時刻歴分析は、複数の到着時間に対応していません。 | 現在この問題は制限事項であり、回避策はありません。 |
1013172 | ACI 318-14設計レポートで、TRACK 0の基本出力使用時に、メンバーIDではなくメンバーインデックスが参照されます。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
1002038 | IS 13920-2016準拠の設計で、メンバーの寸法が7.1.1a項で定義されている制限に適合していない場合でもビーム/コラムの設計が実行されてしまいます。 | 回避策はありません。メンバーの寸法がこの項の要件を満たしていることを設計者が確認する必要があります。 |
984292 | 風荷重ルーチンで、アングルプロファイルのベータ角が考慮されません。 | 現時点では回避策がありません。 |
979012 | 組み合わせ荷重ケースに、応答スペクトル結果を含む別の組み合わせへの参照が含まれている場合、その定義にそれ以上の組み合わせを追加できません。 | 参照されている追加の応答スペクトル以外の組み合わせケースを、その組み合わせが定義している荷重ケースと荷重係数の詳細に置き換えてください。 |
960488 | INACTIVE(非アクティブ)と定義されたメンバーがチェックされると、IS 1800鋼材設計が終了してしまいます。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
932945 | 応答スペクトル荷重モジュールに剛床ダイアフラムが含まれる場合、有効質量が過大に見積もられます。 | SNiPまたはSP 14.13330.2011応答スペクトル荷重ケースを使用したモデルでは、剛床ダイアフラムを使用しないでください。 |
921025 | 1回の実行にさまざまな国やバージョンの設計コードチェックを含めると、解析が停止することがあります。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
919035 | The interaction check to clause 8.4.2.2 uses the unfactored axial capacity in determining nominal in-plane member moment capacity. | Was not an issue |
909247 | NZ 3404:1997コードに準拠して設計されたワイドフランジ断面に、メンバー耐力を判断するための8.4.2.2項の代替方法が含まれていません。これはコードの要件に適合していますが、保守的な設計になることがあります。 | 現時点では回避策がありません。 |
891266 | 接続する他のメンバーよりも剛性が比較的高いテーパーチューブメンバーのあるモデルを使用すると、静的チェックでレポートされるように、精度が低下することがあります。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
877124 | 自重などのメンバー荷重を受けるときにTRUSS(トラス)属性を使用して定義されるメンバーについて、ポスト処理でせん断力がレポートされます。 | ポスト処理でレポートされるせん断力を使用しないでください。このプログラムでは、メンバーの両端に荷重が分散され、全体的解析で説明されるだけです。 |
821604 | ロシアの風荷重コマンドで使用されるOBLIQUE(斜軸)オプションでは、X方向にもZ方向にも力が生じません。 | このオプションはプログラムから削除されました。 |
820613 | ASCE 10-19コードの細長比チェックで0.000とレポートされます。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
820154 | ロシアのコンクリート設計コードSP63.13330.2012で、信頼性の高いコラム結果を得ることができません。 | 現時点では回避策がありません。 |
817963 | ロシアのコンクリート設計コードSP63.13330.2012で、信頼性の高いビーム結果を得ることができません。 | 現時点では回避策がありません。 |
814399 | If a FLOOR Group is badly defined, i.e. includes members not in the floor, and FLOOR LOADING is assigned to this group, the analysis might not identify and report the error. | Non issue |
799508 | The design of concrete columns to IS 456:2000 uses the forces from the end with the larger axial force. The end with the smaller axial force may be a more onerous condition. | Non issue |
792076 | オープン構造に適用されるときの風荷重のルーチンでは、2つのフランジに荷重が適用されるダブルチャンネルとして定義されているメンバーの荷重が2倍になっていません。 | 追加荷重をこれらのメンバーに割り当てて、追加荷重に対応する必要があります。 |
789312 | The design of members to the Norwegian code NS 3472 does not use the user specified values of CY or CZ for the buckling curve coefficient in the design. | Non issue |
781650 | テーパーチューブの中間断面力についてのメンバークエリツールレポートが不正確です。 | メンバーの中間結果を取得するには、ポスト処理のテーブルまたはグラフを参照してください。 |
684616 | NRC 2005の地震荷重ルーチンでは、モデルが英米単位系を使用している場合でも、CTの入力がメートル単位系として扱われます。 | モデルが英米単位系を使用している場合に周期を計算するには、CTを使用せずに、PXパラメータやPZパラメータに値を直接入力してください。 |
682414 | 強制サポートと複数の解析コマンドを持つモデルは、三角分解の計算中に基本ソルバで計算されると、完了前に終了します。 | それらのモデルは高度なソルバを使用して解析してください。 |
677532 | IS 456:2000に準拠する2軸曲げコンクリートコラムの設計で、主軸に関するモーメント容量が低く見積もられ、設計が保守的になり過ぎます。 | エラーレポートが正しくありません。 |
669970 | ロシアの鋼構造設計コードSP 13330.2011のたわみチェックでは、たわみチェックの比率が最大になる場合に、最大の力のチェックの場所と値が不明瞭になる場合があります。 | ロシアの鋼構造設計コードにはたわみチェックを含めず、力の要件のみに従って設計を行ってください。BS5950コードでTRACK 4オプションを使用し、2番目の設計を実行してください。 |
633765 | 三角形要素などの「基本」要素を使用してパラメトリックモデルを含むメッシュを作成する場合に、アプリケーションの基本単位を「メートル法」に設定すると、すべての定義済み接合ポイントをメッシュに含めることができません。 | モデルを閉じ、構成基本単位を「フィート法」に設定してから、モデルを開いてメッシュを作成します。そしてモデルを保存して閉じ、基本単位を「メートル法」に再設定してください。 |
566367 | ロシアの風荷重モジュールを判断する際に使用される構造寸法について、ユーザーへのレポートがありません。これにより、静的効果と動的効果の両方ではなく、動的波動のみに基づいて荷重が計算されることがあります。 | SP 20.13330.2011は推奨されません。 |
566360 | ロシアの風荷重定義を複数バージョン含めると、解析が終了することがあります。 | SP 20.13330.2011は推奨されません。 |
491496 | ASME NF 33.21.1(b)では、圧縮メンバーのコラム座屈(曲げメンバーの圧縮フランジにおける局部的な不安定性が原因)とプレートガーダーのウェブ座屈を避けるために、限界曲げ応力の2/3という許容応力の制限が定義されています。現在のコードチェックでは、この制限がチェックされません。 | この制限については手作業でチェックする必要があります。 |
481464 | メンバークエリダイアログでレポートされる局部的なメンバーの歪みに、適用された1方向荷重の影響が含まれません。 | 変位レイアウトでポスト処理テーブルに表示されるメンバーの変位の詳細を取得してください。 |
475545 | ロシアの鋼構造設計SP 20.133300に準拠するメンバーの設計では、GUIに細長比が使用されません。 | 出力ファイルの詳細でロシアの鋼構造設計の詳細を確認してください。 |
394532 | 冷間成形チューブについてのメンバークエリダイアログボックスでレポートされる変位が解析結果と一致しません。 | 変位レイアウトでポスト処理テーブルに表示されるメンバーの変位の詳細を取得してください。 |
340080 | 原点からの距離が1000mを上回る位置にあるメンバーについての中間メンバー変位レポートが不正確です。 | より原点に近い位置にモデルを移動してください。 |
257005 | The details of a concrete design on a member that is displayed in a member query window can be truncated on some windows setups. | Non issue |
256989 | 現在のユーザーレポートには、荷重ジェネレータと荷重アイテムがレポートに含まれているときにモデルで定義できるさまざまな静的地震荷重定義の詳細が含まれていません。 | 入力ファイルまたは出力ファイルのプリントアウトから静的地震荷重ジェネレータの詳細を取得する必要があります。 |
256987 | ユーザーレポートには現在のところ以下のデータ定義が含まれていません(荷重ジェネレータ)1)雪荷重、2)地震 - 床重量、参照荷重、要素重量、3)プッシュオーバー定義、4)Direct解析定義、5)時刻歴定義スペクトル、喪失質量、cdamp/mdampオプション?荷重データ 1)地震荷重、2)Pメンバー荷重は一般的なメンバー荷重に統合されます、3)床荷重、4)雪荷重の割り当て、5)コードベースの方法への応答スペクトルの割り当て、6)温度荷重 - 横、7)時刻歴の割り当て係数およびrel/abs | 入力ファイルまたは出力ファイルのプリントアウトから静的地震荷重ジェネレータの詳細を取得する必要があります。 |
256969 | 複数の解析コマンドが含まれプレートの状態が非アクティブからアクティブに変わるモデルで分析を実行すると、プレートが非アクティブな荷重ケースの出力ファイルでレポートされる(およびポスト処理作業フローで表示される)プレートの結果がゼロになりません。 | 指定の荷重ケースで有効なプレートのグループを定義し、それをポスト処理で範囲のオプションとして使用してください。出力ファイルについては、解析コマンドを実行したらすぐ、CHANGE(変更)コマンドを使用してモデルの状態をリセットする前に、荷重ケースのセットごとに印刷コマンドを使用します。 |
256719 | The Tools>SQL Query>Advanced Query method for obtaining steel design output does not format onto standard pages for printing. | Not an issue in STAAD.Pro CE |
256448 | OpenSTAAD関数を参照すると表示される、STAADモデルでユーザーテーブルの詳細にアクセスするための多数のOpenSTAAD関数が、現在のところ文書化されていません。 | これらは不完全なため、現時点では使用できません。 |
256270 | ISMの相互運用性では、熱膨張係数(アルファ)が正しい単位でインポートおよびエクスポートされません。 | ISMリポジトリからインポートされた材質の詳細をチェックし、アルファ係数で正しい単位が使用されていることを確認してください。 |
256009 | 鋼構造設計モードでは、米国のT字プロファイルの設計がサポートされていません。 | 鋼構造設計は、STAAD.Pro CE UIに含まれていません。 |
255693 | The Tools>SQL Query>Advanced Query method for obtaining Node Displacements does not display negative values. | Not an issue in STAAD.Pro CE |
255402 | オープン構造に適用されるときの風荷重のルーチンでは、2つのフランジに荷重が適用されるダブルアングルとして定義されているメンバーの荷重が2倍になっていません。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
255348 | 現在STAAD.Proでは、セクションプロファイルおよび新しい荷重ケースのセットの定義が可能ですが、材料定数を再定義することはできません。 | 材料定数のセットごとに個別の分析モデルを使用して定義する必要があります。 |
254888 | ポスト処理ルーチンの切断線コマンドが、応答スペクトル荷重ケースや応答スペクトルを含む組み合わせの結果をサポートしていません。 | テーブルを使用してプレート/サーフェスの結果を取得してください。 |
254887 | メンバーリストに多数のギャップが含まれ複数行にわたって続ける必要がある場合、設計パラメータを含むビーム/要素の多いファイルが複数のコマンドに分割されます。 | 共通の設計パラメータに関連付けられているメンバーには、可能な限り連続した番号を付けてください。 |
254014 | DJ1およびDJ2を使用して(物理的長さを決定するために)定義され、Canadian Csa S16-09および14コードによる変位チェックで使用されるメンバーすべてが同一線上にない場合、算出された変位が実際の長さより大きくなり、その結果保守的な設計になることがあります。 | STAAD.Pro CE V22 Update 3で対処済みです。 |
253372 | Slabs exported to RAM Concept which vary in thickness are created in RAM Concept having only a single thickness. | No longer an issue |
253279 | 「メンバークエリ」ダイアログボックスで、Direct解析、P-デルタ、GNLなどの非線形解析が行われた荷重ケースの力が正しく表示されないため、メンバー長方向の力を変化させる際に二次的な効果を考慮する必要があります。 | ポスト処理モードの「ビーム」>「グラフ」ページからメンバーの結果を取得してください。 |
253023 | データベースセクションのせん断面積AYおよびAZのGUIの表示が、解析時の表示と異なることがあります。 | V8i SS6 Sp3で解決済みです。 |
252730 | 「メンバークエリ」ダイアログボックスで、選択したメンバーにオフセットが定義されていると、力が正しく表示されません。 | ポスト処理モードの「ビーム」>「グラフ」ページからメンバーの結果を取得してください。 |
251179 | 「ジオメトリー」>「ミラー」ツールが「ビーム要素座標系のミラー」オプションで使用され、メンバーの向きの割り当てがオリジナルのミラーと一致しません。 | このオプションは使用せず、ミラー操作を行ってください。それには、新しいメンバーを選択し、「ツール」メニューの「結合を再定義」ツールを使用してメンバーの左右を入れ替えます。 |
最新の既知の問題
プログラムの正式リリース後に明らかになった追加の問題点は、BeコミュニティWebサイトに投稿されます。「TechNotesとFAQ」セクションのSTAAD.Proの既知の問題を参照してください。