STAAD.Pro CONNECT Edition Readme

RCDC

STAAD.Proと一緒にインストールされたRCDCのCONNECT Edition V11 Update 4で加えられた新機能や改善点は次のとおりです。

RCDC CONNECT Edition V11 Update 4

  • ビームモジュールに「ビーム設計を更新」機能を追加

    この機能を使用すると、ビームの既存設計を修正後の解析の力に対して確認できます。解析ファイルの変更は、構造またはメンバーの形状に関するものか、荷重、材質の変更になります。この機能は、RCDCで使用可能なすべての設計コードで使用できます。

  • コラムモジュールの主鉄筋および第2鉄筋に対して別々の鉄筋グレードを指定可能

    コラムモジュールでメインリンクおよびせん断リンクに別々の鉄筋グレードを設定できます。必要に応じて、リンクの鉄筋グレードの設定を下げることも可能です。この機能は、RCDCで使用可能なすべての設計コードで使用できます。

  • "引張軸"力が作用しているコラムのパイルキャップの設計

    引張軸力が作用しているコラムのパイルキャップをRCDCで設計できるようになりました。パイルキャップの上側鉄筋の設計は、コラムの軸引張に従って実行されます。また、パイルの軸引張のせん断チェックも実行されます。これは、RCDCで使用可能なすべての形状のパイルキャップに適用されます。この機能は、RCDCで使用可能なすべての設計コードで使用できます。

  • コラムがモデル化されていない基礎レベルでのビームの読み込みと設計

    上または下のコラムがモデル化されていない基礎レベルのビームをRCDCが読み込めるようになりました。コラムがない場合、RCDCは必要に応じてビームの末端のサポートとして「ダミーコラム」を割り当てます。これらのビームでも、ビームの連続性を特定するビーム検出のロジックは同様に機能します。この機能は、RCDCで使用可能なすべての設計コードで使用できます。

  • オーストラリアコードに準拠したコラム設計 - AS 3600:2018 - 修正2に準拠したコラム設計のモーメント耐力減少係数(Φ)を計算するためのオプションを提供

    RCDCでは、コラム設計のモーメント耐力減少係数(Φ)値のオプションを選択できます。

    • Φ = 0.65(定数として)
    • AS 3600:2018 - 修正2の表2.2.2に準拠したΦ
  • コラムモジュールで「デザインを更新」機能の「デザイン変更」レポートを提供

    RCDCで「デザインを更新」を実行すると「デザイン変更」レポートが生成されるようになりました。レポートは、「デザインを更新」の操作が完了するとすぐにユーザーに表示され、RCDCファイルが保存されるフォルダに自動的に保存されます。

  • STAAD.Pro物理モデラーからのテーパー部材タンク壁の読み込み

    STAAD.Pro物理モデラーを使用してモデル化された場合、テーパー壁の厚みの変差および厚みの減少側をRCDCが読み込みます。

  • ACIコードの場合に、特別なフレームのせん断設計の「強度減少係数」値のオプションを提供

    RCDCでは、ビーム、コラム、壁について、特別なフレームのせん断設計の強度係数(Φ)のオプションを選択できます。

    • Φ = 0.65
    • Φ = 0.75

    これは、RCDCで使用可能なACI設計コードの全バージョンおよびNSCP(フィリピン)コードで使用できます。

RCDC CONNECT Edition V11 Update 3.1

  • 延性柱の設計における潜在的なエラーを修正。
  • ACI 318(FPS単位コード)での長さパラメータ表示におけるエラーを修正。

RCDC CONNECT Edition V11 Update 3

  • ACI 318-19(英米単位系)に準拠したコラム、せん断壁、ビーム、フーチング、パイルキャップ、スラブの設計。
  • 「フーチング設計」が更新され、既存設計を修正後の解析の力に対して確認するために役立ちます。解析ファイルの変更は、構造またはメンバーの形状に関するものか、荷重データの変更になります。この機能は、RCDCで使用可能なすべての設計コードで使用できます。
  • ビームモジュールの主鉄筋および第2鉄筋に対して別々の鉄筋グレードを指定できます。

RCDC CONNECT Edition V11 Update 2

  • ユーロコードに対するドイツ付属書の追加 - DIN EN 1992-1-1/NA :2013-04

    DIN EN 1992-1-1/NA :2013-04に準拠したコラム、せん断壁、ビーム、フーチング、パイルキャップ、スラブの設計がRCDCで可能になりました。ドイツ付属書に準拠した延性(耐震)設計の詳細は改訂中です。改訂され次第、SACD(RCDC)に組み込まれる予定です。現在、ビーム、コラム、せん断壁の延性設計は基本ENコードの関連節に従って実行されています。

  • アメリカのコードACI 318M-19の追加

    ACI 318M-19(メートル単位系)に準拠したコラム、せん断壁、ビーム、フーチング、パイルキャップ、スラブの設計がRCDCで可能になりました。

RCDC CONNECT Edition V11 Update 1

  • オーストラリアコード(AS 3600:2018)対応のパイルキャップの設計の追加

    AS 3600:2018準拠のパイルキャップの設計が一般提供として使用できるようになりました。今後、ユーザーはパイルキャップを設計する際、RCDCで使用可能なすべてのパイル構成を使用できます。

  • タンク構造モジュールへの漸減および階段状タイプの壁の追加

    RCDC 11では、厚さが均一のタンクの壁を設計できます。このリリースでは、漸減および階段状(3段まで)の壁を設計できます。階段状の壁に関しては、分析モデル内で異なる厚さを持ち、積み重なっている複数のパラメトリックサーフェスから壁が構成されている場合、その壁は階段状の壁と見なされます。設計は、両方の壁のさまざまな断面で、使用可能な厚さに従って実行されます。ユーザーは、(分析モデル内で)均一な厚さを持つ壁の定義をRCDCでの「漸減」に変更し、壁の下面と上面の厚さを設定できます。新しいタイプの壁について、設計の計算、図面、およびそれ以外のすべてのレポートが用意されます。

  • タンクの壁のジオメトリおよび鉄筋データのISMへのエクスポート

    タンクの壁、タンクのスラブ、柱、および梁のジオメトリを鉄筋データとともにISMにエクスポートするオプションが使用可能になりました。この機能は、ユーザーがタンク構造および柱を設計し、タンクの分析ファイルに梁が存在する場合にのみ使用可能です。ISMを使用すると、データをStructural SynchroniserやPro-structureにエクスポートして、タンクの壁、スラブ、柱、および梁モジュールに対する鉄筋の詳細を含む3次元図形を表示できます。

  • ユーロコード対応の地震荷重および風荷重の各荷重タイプの追加

    ユーロコードでは、永続的な荷重タイプと不測の荷重タイプについて、異なる材質安全係数があります。今回、設計要件に基づいて地震荷重および風荷重の荷重タイプを定義するオプションが使用可能になりました。プロジェクトと設計の要件に基づいて、ユーザーは地震荷重および風荷重を永続的または不測と定義できます。それに従って、ソフトウェアで使用可能な各種の要素の設計では、材質安全係数が使用されます。

  • 荷重ケースリストへの地盤荷重および流体荷重の追加

    基本的な荷重ケースのリストに、地盤荷重タイプおよび流体荷重タイプに対応する新しい荷重タイプが追加されます。これらの荷重タイプは、タンク構造の設計における要件を考慮して追加されます。現在、地盤荷重は死荷重として、流体荷重は活荷重として扱って、荷重の組み合わせを作成しています。

RCDC CONNECT Edition V11

  • オーストラリアコード(AS 3600:2018)の追加

    RCDCでAS 3600:2018を使用して、柱と壁、フーチング、梁、スラブを設計し、アウトプットを生成できるようになりました。

    注記: このコードでは、パイルキャップの設計が"テクニカルプレビュー"として用意されています。
  • BS ENコードに対するベルギー付属書の追加

    NBN EN 1992-1-1(ANB:2010)(ベルギー付属書)がRCDCに追加されました。これは、貯水タンクの構造を含むすべてのモジュールで利用できます。

  • 全モジュールに対するBS EN基本/カスタムコードの追加

    ユーザーは、ローカルの設計基準に合うように、(基本ENコードの)特定のパラメータを修正して「カスタム」の付属書を作成できるようになりました。

  • 基本ENコード、シンガポール付属書、およびマレーシア付属書に対するタンク構造の設計

    タンク構造の設計が、基本ユーロコード(BS EN 02-1-1-2004)、シンガポール付属書(SS NA)、およびマレーシア付属書(MS NA)に対して用意されるようになりました。

  • ACIコードを使用した設計に対する係数倍された、または係数倍されない地震/風荷重(ASCE)

    RCDCでは、解析での地震および風の荷重のタイプとして係数倍したものと係数倍しないものを定義できるようになりました。荷重の組み合わせの標準テンプレートには、ユーザーが選択したものと同じ荷重係数が設定されています。

  • ユーロコードを使用した延性柱の設計の接合チェック

    "延性設計 - 高"オプションがユーザーによって選択されているときの柱について、接合チェックがBS EN 1998-1-2004コードに従って行われるようになりました。

  • フーチングモジュール - 全タイプのフーチングの土圧チェックとサイジングにおける地下水面の影響

    フーチング設計の最小圧力チェックで、地下水による浮力の影響を考慮するようになりました。

RCDC CONNECT Edition V10

adv.コンクリート設計アプリケーションRCDCはv10.0に更新されました。この更新により次のような新機能や改善点が追加されました。

  • フィリピンのコード - NSCP - 2015。

    このコードによって、次の構成要素の設計がサポートされます。
    1. パイルキャップ
    2. フーチング
    3. 柱および壁
    4. スラブ
  • タンクの壁とタンクのスラブの両方に設計詳細レポートと詳細図面を追加することによって、タンク設計モジュールの機能が拡張されました。
  • Eurocode EN 1992-1(すべてのNational Annexバリエーションを含む)設計は、せん断力の設計にスウェイの影響を含むように拡張されました。

RCDC CONNECT Edition V9 Update 4

RCDC CONNECT Edition V9 Update 4では、次のような新機能が追加されました。

  • STAADからのSRSSおよびABS荷重組み合わせの読み込み:

    RCDCはSTAADで利用可能なSRSSおよびABSタイプの荷重組み合わせを読み込めるようになります。これにより、STAADを通じてすべての荷重の組み合わせのタイプを読み込むことができるようになります。

  • ACI 318(2011、2014、2011M、2014M)およびIS 13920(2016)の延性(地震)詳細のコラムサイズに従ってビーム鉄筋の直径を制限:

    ISおよびACIコードの延性詳細要件に従って、コラムの最小サイズはビームで提供される鉄筋径に基づいて計算されます。解析モデルは、各種解析ソフトウェアを使用してユーザーが用意します。RCDCでのデザインを進める前に、ユーザーがすべての要件を確認しておくものとします。したがって、RCDCでは、解析ファイルから利用できるコラムサイズが最終サイズであると見なします。RCDCでは、使用可能なコラムサイズに従って、ビームで提供される鉄筋を制限します。

  • 水および廃水タンクのデザイン - テクノロジプレビュー:

    タンクの構造をデザインするための新しいモジュールがRCDCに追加されました(液体保持構造)。これは、「テクノロジプレビュー」機能として追加されます。設計はEN 02 - 2004 + EN 03 - 2006 UKコードに基づきます。提供される鉄筋および各種図面などのデザイン出力が利用可能になります。このリリースでは、ユーザーに設計計算やBOQなどのレポートは提供されません。

RCDC CONNECT Edition V9 Update 3

RCDC CONNECT Edition V9 Update 3には、次の機能が実装されました。

  • 繰り返し荷重ケースの読み取り:RCDCにより、繰り返し荷重ケースのSTAADファイルからメンバーの力を読み取ることがはるかに簡単にできるようになります。これにより、ユーザーは、P-デルタ解析やその他の非線形解析から得られる結果で構造を設計する最新の手法を用いることができるようになります。
  • コラムの接合のチェック(IS 13920 - 2016に定められる延性詳細)ユーザーは、接合チェックを2つの方法のいずれかを選択して実行することができます。
    1. すべての組み合わせからの接合部の最大軸力に対して(現在使用されている方法)。
    2. それぞれの地震の組み合わせからの軸力に対して。
  • ユーロコード梁設計レポート - 機能拡張と小さな不具合の修正。

このビルドで対処したこれらの問題とその他の問題の詳細については、「RCDCリリースノート」を参照してください。