STAAD.Pro Physical Modelerのヘルプ

STAAD.Proの座標

STAAD.Pro Physical Modelerは、従来のカルテシアン座標系を使用し、全体座標系Y軸を垂直(つまり"Y up"、構造物の高さが全体座標系Y軸に平行)と見なします。

全体座標系

この座標系は、直交する"右手系"の規則に従う直交座標系(X、Y、Z)です。この座標系は、ジョイントの位置と荷重の方向を定義するために使用されます。並進の自由度はu1、u2、u3で表され、回転の自由度はu4、u5、u6で表されます。

STAAD.Proで使用される自由度

部材系座標

各メンバーまたはサーフェスには独自の部材カルテシアン座標系があり、これも"右手系"の規則を使用して方向が設定されます。

メンバーの縦軸は最初の軸で、正の軸はiの端点(Ni)からjの端点(Nj)までです。2番目の軸の方向は、1-2平面が全体座標系Y軸に平行になるように設定されます。3番目の軸は、右手系の規則で定義されているように、1番目と2番目の部材系軸に垂直です。部材系の2軸と3軸は、断面の2つの主要な慣性モーメントと一致します。垂直メンバーの特別なケース(部材系1軸が全体座標系Y軸に平行、つまりコラム)については、部材系3軸が全体座標系Z軸に平行になり、2軸の方向がそれに応じて設定されます。

(A) (B)

(A)任意の方向のメンバーと(B)垂直方向のメンバーの部材系座標

サーフェスの場合、部材系x軸は、サーフェスの最初の2つのノード(つまり、N1とN2)によって定義されたエッジに揃えられます。さらに、他のノードによって形成された各三角形の面積が計算され、最大面積が決定されます。この三角形によってサーフェスの平面が決まり、部材系y軸はこの平面内のx軸に垂直になります。3番目の軸は、"右手系"の規則で定義されているように、サーフェスに直交します。

サーフェスの部材系座標