G.17.4.1.3.2 変位係数法
変位係数法の目的は、設計地震時に構造物が受ける可能性のある最大変位である目標変位を見つけることです。これは、耐力スペクトル法の性能点に相当します。これは、耐力曲線の双一次表現と一連の修正係数または係数を使用して、構造上の変位要求を推定するための数値プロセスを提供し、目標変位を計算します。
建物の個々の構成要素および要素の非線形荷重変形特性を直接組み込んだ構造は、目標変位を超えるまで、地震の慣性力を表す単調に増加する横荷重を受けるものとします。損傷状態は、構造内のすべての要素の変形で構成されます。望ましいパフォーマンス目標の承認基準と比較すると、個々の要素の欠陥が特定されます。予想される最大変位でのパフォーマンスチェックは、横方向の力の抵抗がピーク抵抗の望ましい割合(通常は20%)を超えて劣化していないこと、および横方向のドリフトが標準コードに従って制限を満たしていることを確認するために行われます。
目標変位δt
目標変位は、FEMA 356 : 2000のセクション3.3.3.3.2で説明されているプロシージャに従って計算されます。
これは、次の式で与えられます。
δt = C0C1C2C3Sa[Te2/(4π2)]g |
= | ||
= | = 1.5(T e < 0.1秒の場合) = 1.0(T e ≥ T sの場合) = [ 1.0 + ( R - 1 ) T s / T e ] / R(T e < T sの場合) C1の値は1.0以上である必要があります。 | |
= | ||
= | = Ti(Ki/Ke)1/2 | |
= | ||
= | ||
= | ||
= | = Sa/(Vy/W)Cm | |
= | ||
= | ||
= | ||
= | ||
= | ||
= | = 1.0(正の降伏後の剛性を持つ建物の場合) = 1.0 + |α|(R - 1)3/2/Te(負の降伏後の剛性を持つ建物の場合) | |
= |
理想的な力-変位曲線については、FEMA 356の図3-1を参照してください。