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「荷重組み合わせ自動生成の荷重規則を編集」ダイアログ

STAAD.Proは、荷重組み合わせケースの自動生成機能を備えています。標準的な荷重タイプの組み合わせに対してACI、AISC、UBC、およびIBCコードに規定される規則を使用して、荷重組み合わせケースを、荷重タイプ(死荷重、活荷重、床、雪、雨水/氷)がすでに割り当てられている主荷重ケースから自動的に生成するようにプログラムに指示することができます。

荷重規則の編集機能を使用して、これらのコード用にプログラムに含まれる定義と係数を変更するか、または独自の定義と係数が含まれる新規コードを追加することもできます。

「荷重」リボンタブの「荷重生成」グループで「自動組み合わせ」 > 「自動組み合わせ規則を編集」ツールの順に選択すると、このダイアログが開きます。

表 1. 自動荷重組み合わせマネージャの「Home」リボンタブ
ツール名 実行内容


コード
「Contents」パネルのコードとテーブルセクションに新しいコードを追加します


テーブル
現在選択されているコードに新しいテーブルを追加します


テーブルの更新をロック/ロック解除
現在のコードテーブルまたは構成ページが編集可能かどうかを切り替えます


行を追加
現在のテーブルの末尾に新しい行(荷重の組み合わせ)を追加します


上に追加
現在のテーブルで現在選択されている行の前に新しい行(荷重の組み合わせ)を追加します


下に追加
現在のテーブルで現在選択されている行の後に新しい行(荷重の組み合わせ)を追加します


コミット
現在のテーブルまたは構成ページへの変更を保存します


元に戻す
現在のテーブルまたは構成ページへの変更を元に戻します


名前を変更
クリックすると、現在選択されているテーブルの名前を変更できます


コピー
現在の選択をコピーします


貼り付け
クリップボードの内容を現在の選択に貼り付けます


切り取り
現在の選択をコピーして削除します


削除
現在の選択を削除します


テーブルを閉じる
アクティブなテーブルまたは構成ページを閉じます


すべて閉じる
開いているすべてのテーブルと構成ページを閉じます


組み込みコードのリセット
すべてのコードとテーブルを既定の設定にリセットするために使用します


既定値にリセット
現在選択されているコードまたはテーブルを既定の設定にリセットするために使用します

テーブル

選択されたコードとカテゴリに関連するルールを表示します。

テーブルの各行は、通常、1つの荷重組み合わせルールを表します。テーブル内の列は、荷重タイプを表します。

コンフィギュレーション

このコードのテーブルの各荷重タイプを処理する方法に関する指示が含まれています。

Notional荷重
各荷重タイプについて、Notional荷重ケースが入力ファイルに与えられている場合、生成される組み合わせにそれを含めるにはこのオプションを選択します。これらの荷重はDirect解析に使用されます。
組み合わせタイプ
荷重タイプによって動作が異なることがあるため、1つのルールから複数の荷重組み合わせが生成される場合があります(つまり、正方向または負方向に作用する風または地震)。以下に示す組み合わせルールは、そのようなケースの処理方法をプログラムに指示します。
  • 「集計」- すべてのケースを組み合わせ。各ルールに対して、その荷重カテゴリのすべての荷重ケースにテーブル内の係数を掛けたものを含む1つの組み合わせが作成されます。
  • 「分割」- 各ケースを別組み合わせ。各ルールに対して、その荷重カテゴリの1つの荷重ケースにテーブル内の係数を掛けたものを含む複数の組み合わせが作成されます。
  • 「マトリックス」- すべての可能な組み合わせ。各ルールに対して、その荷重カテゴリの各荷重ケース自身とそれ以外の荷重ケースにテーブル内の係数を掛けたものを含む複数の組み合わせが作成されます。

例1:すべての荷重ケースを組み合わせ

両方の荷重カテゴリが「集計」オプションを使用して設定されていると考えます。これにより、単一の荷重組み合わせが得られます。

  • [(LC1 + LC2 + LC3 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]

解析ワークフローで生成されるSTAAD入力コマンドは、次のようになります。

LOAD COMBINATION 7 Generated Code 1
1 1.4 2 1.4 3 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6

例2:各ケースを別組み合わせ

今度はDEADカテゴリが「集計」に設定され、LIVEカテゴリが「分割」に設定されていると考えます。この単一のルールでは、2つのLIVE荷重ケースが別々に考慮されるため、次のように2つの荷重組み合わせが得られます。

  • [(LC1 + LC2 + LC3 + LC4) × 1.4] + [(LC5) × 1.6]
  • [(LC1 + LC2 + LC3 + LC4) × 1.4] + [(LC6) × 1.6]

解析ワークフローで生成されるSTAAD入力コマンドは、次のようになります。

LOAD COMBINATION 7 Generated Code 1
1 1.4 2 1.4 3 1.4 4 1.4 5 1.6
LOAD COMBINATION 8 Generated Code 2
1 1.4 2 1.4 3 1.4 4 1.4 6 1.6

例3:すべての可能な組み合わせ

今度はDEADカテゴリが「マトリックス」に設定され、LIVEカテゴリが「分割」に設定されていると考えます。この単一のルールでは、4つの死荷重の組み合わせ方が14通りあり、2つのLIVE荷重ケースが考慮されるため、次のように15の荷重組み合わせが得られます。

  • [(LC1) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC1 + LC2) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC1 + LC2 + LC3) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC1 + LC2 + LC3 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC1 + LC2 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC1 + LC3) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC1 + LC3 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC1 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC2) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC2 + LC3) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC2 + LC3 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC2 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC3) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC3 + LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]
  • [(LC4) × 1.4] + [(LC5 + LC6) × 1.6]

解析ワークフローで生成されるSTAAD入力コマンドは、次のようになります。

LOAD COMB 7 Generated Code1
1 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 8 Generated Code2
2 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 9 Generated Code3
1 1.4 2 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 10 Generated Code4
3 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 11 Generated Code5
1 1.4 3 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 12 Generated Code6
2 1.4 3 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 13 Generated Code7
1 1.4 2 1.4 3 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 14 Generated Code8
4 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 15 Generated Code9
1 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 16 Generated Code10
2 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 17 Generated Code11
1 1.4 2 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 18 Generated Code12
3 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 19 Generated Code13
1 1.4 3 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 20 Generated Code14
2 1.4 3 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6 
LOAD COMB 21 Generated Code15
1 1.4 2 1.4 3 1.4 4 1.4 5 1.6 6 1.6