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TR.37.6.7 調和力荷重

このコマンドのセットは、構造物へのジョイント荷重、モーダル減衰、および全体座標での各方向における地動の位相関係を設定するために使用されます。 

TR.37.6.2 調和出力振動数の定義」で定義されるすべての振動数での応答が計算されます。

一般的な書式

HARMONIC FORCE { DAMP f2CDAMP | MDAMP } 

指定項目:

Parameter説明
DAMP f2 DAMPが選択される場合、すべてのモードに対する減衰比。デフォルト値は、0.05(0、またはブランクが入力されると5%減衰)。

このコマンドは、調和力のケースの減衰を設定します。

DAMPMDAMP、およびCDAMPは、減衰入力のソースを選択します。
  • DAMPは、f2の値をすべてのモードに使用することを示します。
  • MDAMPは、DEFINE DAMPコマンドが入力された場合、そのコマンドで入力され計算された値を使用し、それ以外はデフォルト値0.05を使用することを示します。
  • CDAMPは、各モードに対して計算された構造物の合成減衰を使用することを示します。異なる材料に対しては、CONSTANT設定の下で減衰を設定する必要があります。

ジョイント荷重

ジョイント荷重の詳細については、「TR.32.1 ジョイント荷重の設定」を参照してください。

JOINT LOAD ( [ PHASE *{ X | Y | Z } f7] )

指定項目:

Parameter説明
PHASE f7 位相角(度)。全体方向に対する1つの位相角。

括弧で囲まれるデータは、各全体座標の方向に対して同じ行で入力されます。以下に設定されるすべてのモーメントは、位相角0.0が適用されます。以下に設定されるすべての力は、もしあるならば上記で設定される位相角が適用されます。デフォルトは0.0です。 

次のものは、もしあるならばジョイント力です。ジョイント力データの行を必要なだけ繰り返してください。

joint-list *{ FX f1FY f2 | FZ f3 | MX f4 | MY f5 | MZ f6 }

指定項目:

Parameter説明
FX f1、FY f3、FZ f3 対応する全体方向における力を設定します。
MX f4、MY f4、MZ f6 対応する全体方向におけるモーメントを設定します。

注記

  1. ジョイントに荷重が追加される場合、ジョイント番号を繰り返すことができます。

  2. UNITコマンドは、ジョイントリストの行の間の行に書かれます。

  3. 依存の自由度に適用される力は無視されます。

荷重のコピー

次のコマンドCopy Loadは、前のケースの等価ジョイント荷重を使用して、ここで選択的に置き換えることが可能です。この機能により、自重、床荷重、風荷重などのように、ここでは利用できないより複雑な載荷コマンドを利用できます。

COPY LOAD
i1, f1, i2, f2 ... in, fn

指定項目:

Parameter説明
i1、i2 ... in この解析セットにおける前の主荷重ケース番号
f1、f2 ... fn 対応する係数

このコマンドは、最後の行以外のすべての行をハイフンで終わることにより、追加の行に続けることが可能です。これらのケースは、Perform Steady State Analysisコマンドと、ある場合は、その前のAnalysisコマンドの間にある必要があります。

次は、地動加速度が振動数の関数となる場合に使用される、振幅-振動数関係の設定です。 任意の強制振動数に対して、次のデータにより振幅が決定可能であり、上記で入力される加速度f3に掛けられます。ある方向に対して振幅データが入力されない場合、その方向の加速度はf3になります。

AMPLITUDE ( A a B b C c )
意味
振幅
=
a×ω2 + b×ω + c
ω
=
強制振動数(rad/sec)
a、b、c
=
定数。aとbのデフォルトは0.0、cのデフォルトは1.0です。

または

AMPLITUDE
(f1 a1  f2 a2  … fn an )
Parameter説明
f1 a1  f2 a2  … fn an 振動数 - 振幅の組は、振動数に対する加速度の変動を規定するために入力されます。このデータを、最後の行を除いたすべての行をハイフン(-)で終わらせることで必要なだけ続けてください。これらの組は、振動数の昇順である必要があります。199組までを使用してください。線形内挿が使用されます。

方向に関するフィールドをブランクのままにしておくか、ALLを挿入すると、3つすべての力方向に対して同じ振動数-振幅を使用します。

3方向までの振幅を入力してください。振幅入力なしの方向に対しては、モーメント方向を含めて、振幅は1.0に設定されます。

最初の形式の振幅入力は、199の等間隔の振動数を作成し、各振動数の振幅を計算することによって、2番目の形式に変換されます。