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TR.49.2 最適化によるメンバーの選定

このコマンドは、複数回の繰り返し解析/設計に基づく最適化手法を用いて、メンバーの選定を行います。

プログラムは、すべてのメンバーを最適化の手法に基づいて選定します。この手法は、構造全体の重量を減らすために、サイズの反復だけでなく解析を2回実行します。このコマンドは、処理時間が長くなるので注意して使用されるべきです。

選択される断面は、設計時に元々そのメンバー用に指定された断面と同じタイプの断面です。ワイドフランジと置き換えられるためにワイドフランジが選択される、などです。この選択を誘導する複数のパラメータを利用することができます。PROFILEパラメータが与えられると、最軽量断面の探索は、そのパラメータの特性に限定されます。3つまでの特性が、そのいずれかの特性から選定された断面を持つすべてのメンバーに対して付与されます。メンバーの選定については、メンバーの最大せいと最小せいを制限するパラメータDMAXDMINによって制限を与えることも可能です。PROFILEパラメータが特定のメンバーに対して与えられるならば、DMAXまたはDMINパラメータは、これらのメンバーを選ぶ過程において無視されます。

メンバーの選定は、「 D1.A.4 Built-in Steel Section Library」に掲載されているすべての鋼断面タイプに対して実行可能です。カバープレート付きのはりに関しては、カバープレートのサイズが一定に保たれたまま、はり断面の選定が繰り返し行われることに注意してください。

注記: SELECTおよびSELECT OPTIMIZEDコマンドはUPT Iセクションでは使用できません。

メンバーの特性が元々ユーザーテーブルで与えられる場合は、そのメンバーの断面の選定は、そのテーブル内の断面に限定されます。

メンバー選定は、断面特性が角形として入力されたメンバーに関しては実行できません

一般的な書式

SELECT OPTIMIZED

注記

  1. このコマンドの出力は、TRACKパラメータによりコントロール可能です。さまざまなコードが種々のレベルの詳細度をサポートしています。TRACKパラメータの詳細については、「TR.48.1 パラメータの設定」のテーブルに説明されるように、ドキュメントの適切な節を参照してください。
  2. このコマンドは、解析と設計のサイクルを1回追加で実行するため、時間を要する可能性があります。各ステップは、CHECK CODE ALL、比の修正、SELECT ALLPERFORM ANALYSISSELECT ALLで、この順に実行されます。このコマンドで使用される他のオプションについては、「TR.50 グループの設定」を参照してください。さらに最適化するために、このコマンドの繰り返しが要求されるかもしれません。  

  3. このコマンドは、選択されたメンバーのサイズに基づいた結果に対して、プログラムに再解析を実行させません。しかし、解析結果と最終的なメンバーサイズの整合性を保つために、引き続いてPERFORM ANALYSISコマンドを入力すべきです。そうでない場合、ポスト処理機能は、直前の結果を変更されたメンバーサイズとともに表示します。