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TR.37.10 床スペクトルコマンド

このコマンドは、時刻歴加速度の結果に基づく床スペクトルの計算を設定するために使用されます。床応答スペクトルコマンドは、時刻歴荷重ケースに関連する解析コマンドのすぐ後にある必要があります。使用される加速度は、絶対加速度か地動加速度に対する相対加速度のどちらかになります。

注記: このデータの入力が必要なのは、時刻歴ケースを解析する場合のみです。
注記: これには、STAAD.Pro Advancedライセンスが必要です。

一般的な書式

この床スペクトルデータの最初の行は次のとおりです。

GENERATE FLOOR SPECTRUM

床グループの設定

新しい床定義は、それぞれ次のコマンドで始まります。

BEGIN FLOOR DIRECTION { GX | GY | GZ }* { TITLE }

GX、GY、およびGZは、この床に対して加速度-振動数スペクトルを生成する3つまでの全体方向を設定します。必要に応じて、ポスト処理においてグラフ上に表示されるこの床についてのタイトルまたは説明(50字まで)を入力します。

次の1つ以上の行で、NODE GROUP(「TR.16.1 グループ設定によるエンティティのリスト」を参照)を参照するか、床を構成するジョイントを明示的にリストして、スペクトル曲線生成する床を特定します。複数のグループを設定する場合は、それぞれ別の行に入力します。

{ _jointgroupjointlist }

上記の行を必要な数だけ入力して、この床を定義するために必要なすべてのグループを設定します。

追加の床を定義する場合は、BEGIN FLOOR DIRECTIONコマンドとその後の_jointgroup_名前データを繰り返します。必要な数だけ床を入力します。

最後の床定義の後に、すべての床スペクトル計算で使用する次のパラメータを入力します。

OPTIONS ( { FLOW f1FHIGH f2FDELTA f3 | DAMP f4 (… fn)| RELATIVE } ) print-options

このコマンドは、行をハイフンで終わることにより、次の行に続けることができます。

指定項目:

Parameter説明
FLOW f1 計算されたスペクトルに含まれる最低振動数。FLOWの値は少なくとも0.01Hzである必要があります。
FHIGH f2 計算されたスペクトルに含まれる最高振動数。
FDELTA f3 スペクトルは、FLOWの値(f1)からFHIGHの値(f2)までf3の間隔で計算されます。
DAMP f4fn 10までの減衰値を入力可能です。各減衰値、定義される各床で要求されるそれぞれの全体方向に対して、1つのスペクトルが作成されます。スペクトルはこれらのモード減衰比に基づきます。
RELATIVE 地動が定義されていて、スペクトルを地動加速度に対する床の相対加速度に基づいたものにする場合は、このパラメータを入力します。デフォルトは絶対加速度です。

print-optionsは次のとおりです。

Parameter説明
THPRINT i1 各スペクトル計算で使用される時刻歴加速度の出力に関するオプションです。
  • 0 - 出力しない
  • 2 - 時刻歴加速度を出力
SPRINT このパラメータは、計算されたスペクトルを出力する場合に含めます。
ヒント: これらのオプションについては、ほとんどの解析の実行では省略することをお勧めします。

床スペクトルデータの最後の行は次のとおりです。

END FLOOR SPECTRUM

例1

この部分的な入力では、力履歴定義から直接の入力データを利用しています。

DEFINE TIME HISTORY
TYPE 1 FORCE
0 -20 0.5 100 1 200 1.5 500 2 800 2.5 500 3 70 16 0
ARRIVAL TIME
0
DAMPING 0.075
*
LOAD 1 LOADTYPE SEISMIC TITLE Time History case
* Mass model required
SELFWEIGHT X 1
SELFWEIGHT Y 1
SELFWEIGHT Z 1
JOINT LOAD
1 TO 6 FX 62.223 FY 62.223 FZ 62.223
* Time loads
TIME LOAD
2 FX 1 1
PERFORM ANALYSIS
GENERATE FLOOR SPECTRUM
BEGIN FLOOR DIRECTION GX GZ Ground Motion
_FL1
_FL17
BEGIN FLOOR DIRECTION GX GZ Floor 18 A/C Unit 36
_FL18
OPTIONS FLO 0.5 FHI 35.0 FDEL 0.1 –
DAMP 0.03 0.05 0.07
END FLOOR SPECTRUM

例2

この完全な入力例では、外部の地震データファイルを使用しています。

STAAD SPACE INTRODUCTORY PROBLEM
START JOB INFORMATION
ENGINEER DATE 27-Oct-08
END JOB INFORMATION
UNIT METER KN
JOINT COORDINATES
1 0 0 0; 2 0 3 0; 3 5 3 0; 4 5 0 0;
MEMBER INCIDENCES
1 1 2; 2 2 3; 3 3 4;
MEMBER PROPERTY AMERICAN
1 3 TABLE ST W12X26
2 TABLE ST W14X34
UNIT FEET KIP
DEFINE MATERIAL START
ISOTROPIC STEEL
E 4.176e+006
POISSON 0.3
DENSITY 0.489024
ALPHA 6.5e-006
DAMP 0.03
END DEFINE MATERIAL
UNIT METER KN
CONSTANTS
MATERIAL STEEL ALL
SUPPORTS
1 FIXED
4 PINNED
CUT OFF MODE SHAPE 30
DEFINE TIME HISTORY 
TYPE 1 ACCELERATION
READ EQDATA.TXT
ARRIVAL TIME 
0.0
DAMPING 0.05
START GROUP DEFINITION
JOINT
_FLOORNODES 2
_BASENODES 1
END GROUP DEFINITION
UNIT FEET KIP
LOAD 1 DEAD + LIVE
SELFWEIGHT X 1 
SELFWEIGHT Y 1 
SELFWEIGHT Z 1 
MEMBER LOAD
2 UNI GX 1
2 UNI GY 1
2 UNI GZ 1
GROUND MOTION X 1 1 9.806000
PERFORM ANALYSIS
GENERATE FLOOR SPECTRUM
BEGIN FLOOR DIRCTION GX Nodes 2
_FLOORNODES
BEGIN FLOOR DIRCTION GX Nodes 1
_BASENODES
OPTIONS FLO 0.5 FHI 60.0 FDEL 0.1 DAMP 0.05 REL
END FLOOR SPECTRUM
FINISH
注記: この例では、USとUKの例に付属の地震データファイルを使用しています。これらのファイルは、通常はC:\Users\Public\Public Documents\STAAD.Pro CONNECT Edition\Samples\ Samples\Sample Models\US\EQDATA.TXTにあります。