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TR.31.2.1 RPA(アルジェリア)地震荷重

このコマンドの目的は、RPAに概要が示される静的等価アプローチと同様な方法を用いるRPA仕様の等価静的地震荷重を定義し、生成することにあります。この定義により、等価横荷重が水平方向に生成されます。

地震荷重ジェネレータは、Y upに対してX、Z方向の横荷重を、Z upに対してX、Y方向の横荷重を生成するために使用されます。Y upまたはZ upは、垂直軸であり、重力の方向です(「TR.5 SETコマンドの設定」のSET Z UPコマンドを参照)。基礎上の床のすべての垂直座標は正である必要があり、垂直軸は床に垂直である必要があります。 

一般的な書式

DEFINE RPA (ACCIDENTAL) LOAD
 rpa-spec
weight-data

地震荷重の構造の重量を設定する方法については、「一般的な重量データ」を参照してください。

指定項目:

rpa-spec = { A f1 Q f2 RX f3 RZ f4 STYPE f5 CT f6 CRDAMP f7 (PX f8) (PZ f9) }
Parameter説明
A f1 地震地域係数。整数値ではなく、0.08、0.15、0.2、0.3、0.05のような小数値を使用します。
Q f2 重要度係数
RX f3 X方向の横荷重用の数値係数R - 表4.3
RZ f4 Z方向の横荷重用の数値係数R - 表4.3
STYPE f5 地盤プロファイルタイプ
CT f6 RPA 99の表4.6による係数
CRDAMP f7 臨界減衰率
PX f8 構造体のオプションのX方向周期(秒)
PZ f9 レイリー法を用いてプログラムにより計算される値の代わりに、構造物の基本周期として使用される構造物のZ方向の周期(秒)

SET Z UPコマンドを使用する場合にYに対して使用されます。

RPA地震荷重の生成

任意の荷重ケースにおいて、RPA地震荷重を与えるための一般書式:

LOAD i
RPA LOAD {X | Y | Z} (f10) (ACC f11)

指定項目:

Parameter説明
LOAD i 荷重ケース番号
RPA LOAD {X | Y | Z} f10 水平地震荷重に乗算する係数
ACC f11 不測のねじりの倍率係数であり、AIJ不測のねじり荷重に乗算されます(デフォルト=1.0)。負の値を指定できます(負でない場合は、生成される横荷重の方向に基づいて、MYのデフォルトの符号が使用されます)。
注記: ACCIDENTALオプションが設定されると、RPA仕様に従って不測のねじりが計算されます。不測のねじりの値は、各レベルの"質量中心"に基づきます。質量中心は、指定したSELFWEIGHTJOINT WEIGHT、およびMEMBER WEIGHTにより計算されます。 
注記: 荷重の生成に使用される地震荷重定義の適用に関する詳細については、TR.32.12.2 地震荷重の生成を参照してください。

設計方法

設計用ベースせん断は、RPA 99コードの4.2.3節に従って計算されます。第1の式、つまり次に示す4-1がチェックされます。

V = (A D Q)W / R

指定項目:

  • W = 構造物の総重量
  • A = 地域係数
  • D = 平均動的増幅係数
  • R = 横方向R係数
  • Q = 構造品質係数

地震地域係数とパラメータ値は、DEFINE RPA LOADコマンドを通してユーザーにより提供されます。

プログラムは、RPA 99の4.2.4節を用いて、建築物の固有周期Tを計算します。

設計用スペクトル係数(D)は、Tを使用して次のように計算されます。

D = 2.5η 0 ≤ T ≤ T2の場合

= 2.5η(T2/T)2/3 T2 ≤ T ≤ 0.3 secの場合

= 2.5η(T2/3)2/3(3/T)5/3 T > 0.3 secの場合

指定項目:

  • η = 減衰調整係数(式4.3)
  • T2 = 特定の周期(表 4.7)

全横方向地震荷重Vは、プログラムによって異なる高さレベルに分配されます。

横荷重生成のためのコマンド設定には2段階あります。これが第1の段階で、DEFINE RPA LOADコマンドにより有効化されます。

DEFINE RPA LOAD
A 0.15 Q 1.36 STYP 2 RX 3 RZ 4 CT 0.0032 –
CRDAMP 30 PX .027 PZ 0.025
JOINT WEIGHT
51 56 93 100 WEIGHT 1440
101 106 143 150 WEIGHT 1000
151 156 193 200 WEIGHT 720
LOAD 1 ( SEISMIC LOAD IN X DIRECTION )
RPA LOAD X 1.0