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TR.37.7.2.4 幾何学的非線形性の効果の考慮

次のコマンドは、幾何学的非線形性の効果を必要に応じて考慮するために使用されます。

DISPTOLコマンドまたはGEOCYCLEコマンドのどちらか(または両方)を指定して、必要に応じて収束をチェックすることができます。

一般的な書式

GNONL i2 
( DISPTOL f4 )
( GEOCYCLE i3 )
Parameter説明
i2

幾何学的非線形性の効果を考慮するかどうかを指定します。

  • 0.= 大きな変位の効果を考慮(デフォルト)
  • 1.= 大きな変位の効果を無視
f4

現長さ単位での、幾何学的非線形性の収束に対する収束変位許容。デフォルト値は、構造物の最大スパンを120で割ったものです。

後述の注記aを参照してください。

i3

幾何学的非線形性の収束のために実行される反復の回数。デフォルト値は1です。

後述の注記bを参照してください。

注記

  1. メンバー材端力は、ジョイント変位の収束チェックを実行することにより評価されます。各ステップにおいて、変位は、収束が得られたかをチェックするために、前回反復時の変位と比較されます。

    詳細については、SET DISPLACEMENTコマンド(TR.5 SETコマンドの設定)を参照してください。反復後の変位がDISPTOLの制限を超える場合、その解は発散しており、打ち切られます。

  2. 非線形反復の回数がGEOCYCLEの制限を超える場合、解析は終了します。詳細については、STAADのNONLINEAR ANALYSISを参照してください。ただし、最大許容反復回数は50です。反復回数が50を超える場合、解析は終了します。