P. 有限要素のコンターのロジック
有限要素の結果の値を理解しやすくなるように、STAAD.Proには設定可能な一連のオプションを使用してプレートの結果を表示する方法がいくつか用意されています。このセクションでは、選択したオプションを使用して構造図に色を付ける方法について説明します。
解析によって各プレートの中心の有限要素の結果が判定され、「プレート中心応力」テーブルでレポートされます。これはコンターデータの主要なソースであり、各プレートの中心の色を決定するために使用されます。
基本的なロジックとして、コンターはプレートの中心とノードの値を使用して作成されます。最大値と最小値から、コンターが生成される範囲が自動的に決まります。既定の設定では、範囲を均等に16分割して等間隔のバンドが定義されます。
結果は次のどちらかで表示できます。
コンター図の作成例
中心点と各ノードの結果の値を使用してコンターを作成します。中心からノードまでの傾斜を定義してから、プレートの周囲の各ノード間の傾斜を定義します。三角形がいくつか作成されてコンターで塗りつぶされます。三角形は3つまたは4つ作成されます。三角形プレートの場合は3つ、四辺形プレートの場合は中心ノードとコーナーノードを頂点とする4つになります。
ノード51、56、83、および86から構成される次の四辺形プレート(要素番号72)について考えてみます。
この四辺形プレートの例では、次の4つの三角形が作成されます。
中心点、ノード51、およびノード56で定義される下部の三角形について考えてみます。それぞれの応力結果は次のとおりです。
位置 | 応力(N/mm2) |
---|---|
中心 | -0.39 |
ノード51 | 0.02 |
ノード56 | -1.50 |
これにより、三角形の各頂点の色(コンターレベル)が決まります。
これにより、三角形の境界(作図ライン)と交差するコンター(バンド)の数が決まります。コンターは等間隔であると仮定します(コンターの凡例が均等に分割されているため)。この例の要素では、中心からノード56までの間に次の位置で交差する7つのバンドがあります。
同様に、ノード56からノード51までの間(四角形要素の下辺)に交差するバンドが10個あります。ノード51から中心までの間には交差するバンドが3つあります。
この処理が三角形の要素の再分割のそれぞれに対して繰り返されます。