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D9.C.10 Von Mises応力チェック

以下に示すvon Mises応力式は、AIJ鋼構造用設計コード(AIJの2002および2005エディション)の対応する数式に基づいて、はり要素に対して修正されており、数式の左辺が1より小さいことを示しています。このチェックは、BEAMパラメータで指定された位置で実行されます。

注記: 他の設計チェックと同様に、RATIOパラメータを使用して設計比率を修正することができます。

次のように、von Mises応力はAIJ条項5.16に準拠して評価され、チェックされます。

σ x 2 + 3 τ x y 2 k × f t < 1.0
意味
σx
=
はり要素の長手方向の応力。MISESパラメータが1または2に設定されている場合、次の式が使用されます。これは、モーメントの適切な符号​と弾性係数値を使用して、それぞれの角について1回ずつ複数回実行されます。その中で最大の応力が使用されます。
= F x A x + M y Z y + M z Z z

MISESパラメータが3または4に設定されている場合、次のように、各軸の最小の弾性係数を使用して長手方向の応力が1回計算されます。

= | F x A x | + | M y Z y | + | M z Z z |

Fx
=
軸力
My
=
Y軸まわりの曲げモーメント
Mz
=
Z軸まわりの曲げモーメント
Ax
=
断面積
Zy
=
Y軸に対する断面係数
Zz
=
Z軸に対する断面係数
τxy
=
はりのせん断応力。MISESパラメータを1または3に設定すると、ねじり応力が含まれます。
= | M x Z x | + | F y A y | 2 + | F z A z | 2

MISESパラメータを2または4に設定すると、ねじり応力が除外されます。

= | F y A y | 2 + | F z A z | 2

Mx
=
ねじりモーメント。
Fy
=
Y方向のせん断応力
Fz
=
Z方向のせん断応力
Zx
=
ねじり断面係数
Dx
=
メンバーのせい
Ix
=
ねじり定数
Ay
=
Y方向の有効せん断面積
Az
=
Z方向の有効せん断面積
ft
=
許容引張応力
k
=
TMPパラメータで指定される荷重期間係数:
  • 長期の場合は1.0
  • 短期の場合は1.5

STRESSES出力カテゴリでは、(von Mises応力式の分子)の応力値がfmの値として出力されます。細長比、応力、たわみとともに、von Mises応力式がチェックされます。左辺で最大比の値が算出される場合、それはRATIOと出力され、"VON MISES"がCRITICAL CONDと出力されます。