M.重複エンティティを確認して削除するには
重複しているノード、ビーム、プレートなどのインスタンスの存在を検出して削除するには、次の手順を使用します。
重複ノードの定義の1つは、ノード番号は異なるが、同じX, Y, Z座標を持つ2つ以上のノードです。たとえば、ノード番号5の座標が(7, 10, 0)でノード83の座標も(7, 10, 0)の場合、ノード5と83は、重複していると見なされます。しかし、STAAD.Proでは、この用語の定義をユーザーが拡張して、任意の距離だけ離れているノードを含めることが許容されています。このメニューが選択されると、次のメッセージボックスがポップアップし、許容誤差を設定するように求められます。
重複メンバーとは、異なるメンバー番号を持つが、同じ2つのノード間を結合する2つ以上のメンバーです。たとえば、3つのメンバー17、46、75があって、すべてがノード105と117を結合する場合、これら3つのメンバーは、重複していると見なされます。ノード生成の順番は、このチェックでは考慮されません。たとえば、メンバー17の第1ノードが105、第2ノードが117で、メンバー46の第1ノードが117、第2ノードが105の場合でも、それらは重複しているとして扱われます。
同じ定義が三角形または四角形の重複プレートに対して適用されます。プレートは、順序に関係なく、同じ頂点ノードを共有する場合は重複と見なされます。
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チェックするエンティティタイプに応じて、「路線ツール」グループの「ユーティリティ」リボンタブから次のいずれかのツールを選択します。
チェックする重複 次のツールを選択 ノード ビーム プレート -
(ノードのみ)「許容誤差を入力」フィールドに距離を入力し、「OK」をクリックします。
許容誤差は、ノードが離れているか重なっているかを判断するための距離を定義するために使用する値です。モデル作成過程で、ノード間にわずかに離れた距離ができてしまうことがあります。許容誤差をゼロより大きい値で設定すると、プログラムはこれらのノードは重複していると判断でき、必要に応じそれらのノードを処理できます。
プログラムは選択されたモデル要素タイプ(ノードの許容誤差を使って)の重複についてモデルを確認します。
重複が見つからなければ、メッセージが表示されます。
重複が見つかると、「重複ノード / メンバー / プレートのリスト」ダイアログが開きます。リストにエントリされているのは、それぞれ、プログラムが重複していると見なした2つ以上のエンティティを備えています。
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次のどちらかを行います。
「すべての重複を削除」をクリックして、リスト内のアイテムの2番目以降の重複を削除し、「OK」をクリックして削除を確認します。
または
次のように、個々の重複アイテムを選択して保持します。
- リストにある重複セットを選択し、「保持>>」をクリックしてモデルから重複を取り除きます。 「ノード / メンバー / プレートの選択」ダイアログを開きます。
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削除する項目を選択します。
オプション 説明 ノードの場合 リストの最初のノード、またはリストの最後のノードをクリックして、削除するノードを選択します。 ビームおよびプレートの場合 「保持するメンバー」または「保持するプレート」ドロップダウンリストを選択します。 - 「OK」をクリックします。 重複している残りが削除され、上記の重複リストにある他のモデルエンティティが、選択される(マージされる)エンティティとなりました。
- 必要に応じて手順3a~3cを繰り返し、選択されたエンティティタイプのすべての重複を見直します。
- 「閉じる」をクリックします。